2012年8月31日金曜日

PCV-W500/ W501/ W502へVISTAを導入しましょう。

本シリーズはVISTAをクリーンインストールするとカスタムVideo Driverを組み込むことができないことより、VAIO Vista アップグレードユーティリティTOOL(※)を使ってアップグレードインストールしてみました。
結果は、メーカー製のPCらしく多機能なせいでVISTA環境では動作しないアプリケーションもありますが、 PC本来の機能・性能については全く問題なく動作することが確認できました。

(※)註; 
VAIO Vista アップグレードユーティリティを使えばOSは製品版でもDSP版でもアップグレードインストール可能でメーカーHPより無償で入手できますが、サポート対象外のため自己責任での対応になります。
http://vcl.vaio.sony.co.jp/vavu/index.html

《画像はクリックすると拡大します》
ディスクトップはXPを7風に装飾した嵌め込み画像です。
左はW500がXP環境で動作している時の画面です。当個体はVISTAをインストールするため以下3点を補強しています。

①CPUを、Celeronから Northwood
  Pnentium4(2.66Ghz)に換装。
②メモリーを1.5Gbに換装。(最大2Gb
     まで認識します)
③CPUを換装した後、Graphicのキャッ
  シュメモリーを256Mbに変更。

それでは、システムパーテーションの拡張を考慮して、250GbのHDDにンストールしてみましょう。


右のようなA4用紙8ページに及ぶ手順書に沿いますが絶対要件は次の通りです。

①事前に、HDDのリカバリ領域もしくはリカ
  バリデスクを使ってリカバリすること。
  この際、必ずステムパーテーションを
  50Gbに拡大すること。
②リカバリが完了したら必ずSP2まで更新
  を済ませ、その後に「VAIOVistaアップ
  グレードユーティリティTOOL」を使用し
  アップグレードインストールすること。

この煩雑な作業を行うことで、XP用のドライバーやアプリケーションソフトがVISTAに置き代えられるようです。(特にVideo Driver は汎用ではないため、クリーンインストールでは対応できません)


手順書に沿い作業を進めてもVISTA移行後のSTEP1, STEP2は進捗しませんが、構わずにSTEP3を実行し終了します。

左はアップグレードインストールした後のVISTA画面です。背景のVAIO壁紙や各種アプリケーションソフトが引き継がれています。

解像度は1024×768に固定されており、1280×768に設定変更できませんので、デバイスマネージャを開いて適切なディスプレイアダプタを選択しましょう。


アップグレードインストールの結果、ディスプレイアダプタは、VISTAが持っている汎用アダプタと SISアダプタに加え、W500が持っていたSISアダプタになります。

ドライバーの更新で、W500が持っていたSISアダプタ(最上段)を選択すると、アプリVideo Driver (※)とリンクし、1280×768のワイド画面に設定できるようになります。
(※)註;  XP環境時にVAIOのUpdateメニューからUpdateしておくと、VISTA環境へ移行後にも反映されます。

VISTAを最新の状態にUpdateしてから、エクスペリエンスインデックスをチェックしてみましょう。

グラフィックスのスコアは「1.9」、ゲーム用グラフィックスのスコアは「1.0」です。

残念ながらAeroは動きませんが、VISTAの素性の確かさにVideo Driver の効果が相俟ってか、SP2に更新しIE9を導入すればXPよりも快適な操作感が味わえます。

セキュリティソフトは、動作が軽く VISTA
との親和性が高いMicrosoft Security Essentials を導入します。


右は最終画面です。 VISTAは、見た目の華やかさばかりでなく検索スピートの速さなど使い勝手の良いOSで、使い始めると二度とXPには戻れなくなります。

中でもスリープ機能は、このクラスのPCには有効で瞬時に動作状態に戻ります。

尚、本シリーズにインストールされているPowerDVD6はVISTAには適合せず、他のPlayerを導入する必要があります。



・結論として、XP環境上のVideo Driver をVISTA移行時に引き継ぐためには「VAIO Vista アップグレード
 ユーティリティ」を活用することは必須ですが、VISTA環境へ移行した後の作業のうちSTEP1, STEP2は
 進捗しませんのでスキップします。スキップしてもVISTA本来の動作に影響は認められません。

キーボード上に複数のカスタムボタンが付いており且つ折り畳める構造のため
関連した機能が付加され
 ていますが全く動作しません。 実使用上に於いては支障を感じませんが、折角の付加機能ですから折
 を見て原因を探ってみようと考えています。


【2012/09/05追記】
・付加機能の動作について試行・ 思考錯誤する中で、本シリーズが発売された2003年頃に導入された
 アプリケーションソフトのうち 現時点でVISTAに適合するものは僅かのようで、キーボード上のカスタム
 スイッチ関連も機能しないことが分かりました。

・VISTAに移行後、PCを起動する度にカスタムスイッチなどの互換が取れないソフトについてアラームが
 表示されるようになります。煩いようであれば、通知領域から、それらを全て無効にするか一旦スタート
 アップ表示を全て削除して改めてガジェットのみ表示するよう設定します。






2012年8月14日火曜日

PCV-W500にWindowsVistaをクリーンインストールしました。

Windows XPのサポート期間が二年を切ったことより、 知人から、 PCV-W500Windows Vista導入できないかと相談がありました。メーカーのHP上にシステムパーテーションを拡大しメモリーを増強すれば
導入可能なように記載されていますので試してみました。

《画像はクリツクすると拡大します》
当個体は、CPUをSeleron (2.00GHz) からPentium4 (2.40GHz) に換装する
など既にチューニング済(2012/04/05付
下記アーカイブを参照ください)です。
http://omoitsukisimotsuke.blogspot.jp/2012/04/blog-post.html

VISTAをインストールするに当たって更に3点を補強します。
Pentium42.66GHz に換装します。
②メモリーを1.5Gbに増強します。
③副BIOSを使ってGraphicのキャッシュ
  メモリーを256Mbに増量します。


補強した状態でのディスクトップ画面です。(OSはXPですが、フリーソフトで風に装飾しています)

Pentium4(2.66GHz)及び
メモリーの増量(1.43Gb)が認識されています。

では、HDDを入れ替えてWindowsVista を新規インストールしてみましょう。




Vista をインストールし再起動すると画面
の解像度が1024×768になり、ワイド画面1280×768に設定することができません。

Vistaのライセンス認証手続きまでの猶予期間はインストール後3日以内ですから、それまでに結論を出すことにしましょう。

デバイスマネージャを開いてみると、ディスプレイにOS付属のドライバーが当てられており、ほかのデバイス欄には不明なものがあると表示されています。



メーカーのHP上に、ドライバーやアプリケーションを再インストールする場合はエクスプローラを使うよう案内されています。

リカバリ領域にあるものはXP用のため、インストールできないものもあります。

静止画面を見る限りでは、インストールできたものだけでも正常に動作しているかのように見えます。


しかしながらディスプレイの表示能力が低く特に動画の再生では全く実用になりません(※)

エクスペリエンスインデックスを開いてみると、ディスプレイに関する評価が、 ニケとも1.0しかありません
(※註)
解像度1024×768 で妥協するなら、VISTAに付属しているドライバーで 動画も円滑に再生します。


試行錯誤しましたが、本機をリカバリするとディスプレイアダプターとは別にメーカー独自のアプリケーションソフト(VideoDriver)がインストールされますが、このソフトをVista適用できないことがワイド画面のクオリティを確保できない原因のようです。

拠って当機種にVistaは導入できないという結論になりますが、前述のVista上でのエクスペリエンスインデックスで解かるように、この試行のために高速なCPUに換装しメモリーを増強した結果、当個体は、 XP上に於いては極めて快適に動作するPCに変貌したことが成果でしょうか。

【2012/08/30 追記】
メーカーのHPに拠れば今もVISTAが導入できると取れますので改めて入念にHP内を探索しました結果、「VAIO Vista アップグレードユーティリティ」というページが見つかりました。URLは次の通りです。
http://vcl.vaio.sony.co.jp/vavu/index.html

そこには、「VAIO Vista アッブグレードユーティリティを使用して、 Windows Vista へのアップグレードに必要な VAIO 専用のドライバー、アプリケーションなどのインストール作業をスムーズに行います」と記載
されています。 概ね以下の要件を満たせば、OSはアップグレード版でなくてもアップグレードインストールが可能なようです。

①事前に、HDDのリカバリ領域もしくはリカバリデスクを使ってリカバリすること。 この際に、必ずステム
  パーテーションを拡大しておくこと。
②リカバリが完了後に、「VAIO Vista アップグレードユーティリティ」を使用してアップグレードインストール
  すること。

尚、「VAIO Vista アップグレードユーティリティ」ページには、この他にも導入時の注意事項や手順が詳細かつ丁寧に記載されていることから、このドキュメントに沿い慎重に作業する必要があるようです。 追って、別途レポートします。

【2012/09/21追記】
VISTA DSP版を使って VISTAをアップグレードインストールしてみました。
http://omoitsukisimotsuke.blogspot.jp/2012/09/pcv-w500-w501-w502vista.html