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検体は、2006年にSONYから発売されたVGN-FJ12B/Wですが、次の通りハードウェアを強化しています。
① CPU
Pentium M770(2.13Ghz)に換装。
② HDD
SATA/300 5400回転250Gbに換装。
③ メモリ
DDR2-667(1Gb+1Gb)に換装。
タスクバーの「Windows10 案内アイコン」をクリックすると、ほどなく右のようなメッセージが現れます。
要は、「Windows10とIntel 915GM Expressとの互換がありません」との御託宣です。(インストール不可)
然らばと、Windows10のISOファイル(DVDメディア)を使用してアップグレードインストールしてみると Intel 915GM Expressの代わりにMicrosoft 基本ディスプレイアダプターが組み込まれています(※1)が、このアダプターは文字通り基本機能しか無く全く実用になりません。Windows7へ戻るしかありません。
(※1)註;
ディスプレイアダプターもオーディオアダプターもMicrosoft 基本アダプターに固定されており例えば、ディスプレイアダプターを更新しようとするとIntel 915GM Expressもエントリーされますが変更は不可能です。
考察
そもそも、Windows10どころか本機にVISTA若しくはWindows7をクリーンインストールしようとすると、両OSとも「本機に搭載されているチップセットと音声アダプターに既知の問題がある」旨を警告され、凡人が幾ら手を尽くしてもインストールする方法は見つかりませんでした。
SONYはアップグレードユーティリティというツールを用意することで当問題を回避したと考えられます。 Windows XP SP2 が導入されている本機に当ツールを用いると、VISTAへアップグレードできるばかりかWindows7へも引き継げるという事実が、それを物語っています。
しかしながら、この魔法の杖(アップグレードユーテリティ)をもってしてでも、Windows10にIntel 915GM Expressを引き継ぐ流れにはならなかったということでしょう。 拠って、本機はWindows7のサポートが終了する2020年まで使い切れることで「良し」としましょう。
尚、VAIO VGN-FJ12B/Wの、Windows7を導入する方法(※2)とリニューアル方法(※3)は、下記URLを参照ください。
(※2)註;
http://omoitsukisimotsuke.blogspot.jp/2016/05/vaio-vgn-fj12bwwindows7.html
(※3)註;
http://omoitsukisimotsuke.blogspot.jp/2016/06/vaio-vgn-fj12bwwindows10.html