2016年12月30日金曜日

DELL製 Dimension 9200Cを快適パソコンにリニューアルしましょう。

Dimension 9200CHDDが高温になるため何度か対策を試みてみるも効果的な方策は見つかりませんでしたが、この度、究極の対応策を発見しましたので紹介いたしましょう。

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Dimension 9200Cは、20067月にDELLから発売されました。(当個体の当初のOSWindows XP

現在の感覚でも全く旧さを感じさせないデザインの超コンパクト ディスクトップパソコンです。

物置の片隅で眠っていましたが、ふと思いついて眠りを覚まさせることにしました。


前面のインタ-フェイスを使う際にはマスクを天面へ跳ね上げるギミックな構造になっています。

何れのインタ-フェイスも塵埃の侵入には気を遣いますので、とても有難い機能です。






側面カバー(横置きの場合は上蓋)を取り外してみましょう。

当時、一部のパソコンに採用されたBTXと呼ばれるエアフロー方式ですが凄まじい過密状態になっています。

CPU冷却ユニットから排出される熱風の通り道にHDDが配置された構造になっており影響を受けています。



HDDを取り外してみましょう。

HDDマウンターにはHDD冷却ファンが備わっていますがHDD自体も発熱部品ですから十分な冷却ができないと考えられます。

効果的な対策として延長ケ-ブルを用いてHDDマシーンの外に出してみましたが、本末転倒かつ見映えが悪いため以降は物置に放置していました。


本題に入りましょう。

最近ノートパソコンHDD750Gbに換装した際に2.5インチHDDの性能が驚くほど向上していることが判り、これが対策のヒントになりました。

底面左下に2.5インチHDDが収まるスペースがあり、しかも前面ファンカバーを止める爪の部分に固定できる幸運も重なりました。


対策のキモ3.5インチHDDを大容量の2.5インチHDDに交換する」ことですが、HDDマウンターブロアの形をしており機能もブロアですから、PC内の空気を強制的にPC外へ排出する機構として残し、残したマウンターGPUの枠(仕切り)をカッターで切除しGPU発熱もブロアの力でPC外へ運んでくれるようにしました。

【成果】
HDDを他の部品の発熱に影響されない場所に移設したせいでHDD(2.5インチ)の温度は室内温度+15℃以内に収まるようになり、懸念していたOSの起動時間は、遅くなるどころか大幅に短縮されました。また、これまでに対応してきた以下の性能向上策との相乗効果もあってか、とても快適に動作します。

① BIOSをVISTA以降のOSに対応する最新版にUpdate済み。
② CPUE6300(1.8GHz)からE6600(2.4GHz)に換装済み。
③ メモリーを1Gbから4Gbに増強済み。
④ マルチ型カードリーダーを増設済み。
⑤ GPU(GEForce GT430)を増設済み。
⑥ Windows10を導入(※)済み。


【2017/01/06追記】
CPUを、Core 2 Duo E6600(TDP 65W)からCore 2 Quad Q6600(TDP 105W)に換装しました。
CPUGPU合わせたTDP162W。対する内蔵電源の定格出力は270Wですが、パソコン内の温度が過剰に上昇することはなく高速動作します。

【2017/01/10追記】
画像処理能力にも優れた高性能パソコンに変貌したことより、光学ドライブDVDマルチからBD+DVDマルチに換装しUSB接続の地上デジタルチューナーを増設しました。

Dimension 9200C
評価ソフトCrystalMark 9を使って、9200Cノートパソコン VAIO FZ-91Sを例に比較してみましょう。

何れも、23.5型のフルHDモニターを接続し 解像度1920×1080で測定したデータです。

VAIO FZ-91Sは独立したGPUアクセラレーターを持ち、HDMI端子を装備した高性能ノートパソコンです。


VAIO FZ-91S
9200CFZ-91Sとの体感上の総合性能に余り違いは感じませんが、双方の比較でHDDの数値に注目ください。

現在、FZ-91Sには2011年製の500Gb HDDを搭載していますが、同じ2.5型でも9200Cに採用した750Gb HDDの方が 遥かに高速です。

本リニューアルの要諦は大容量2.5型HDDを使ったことに尽きるようです。




(※)註;
GPU(GEForce GT430)を増設している場合は、他には何のドライバーも用意する必要が無く、全てWindows10とGEForce GT430付帯のドライバーで事足ります。但し、GEForce GT430のドライバーはWindows10を最初に起動した直後にCDからインストールします。

OSが自動的にインストールするドライバーを使うと、Full HD動画再生時に頻繁に「アプリケーションのグラフィックスハードウェアへの アクセスはブロックされました」と表示され、Blue画面になります。



【2019/01/23追記】
OSは、32ビットWindous7をアップグレードした経過からWindous10は32ビットですが、更なる性能アップを目指し64ビットWindous10にUpdateしてみました。

方法は簡単で、以下のMicrosoftHP(※2)から64ビットWindous10のISOイメージを入手しDVDに焼いてクリーンインストールするだけです。この際、RAMの空きポートに1Gb+1Gb(計2Gb)追加し総計6Gbに容量アップしました。
⇒体感性能が驚くほど向上しました。

(※2)註;














2016年12月29日木曜日

VAIO VGN-FE32HB にWindows7を導入しましょう。

Windows VISTAのサポート期間が間もなく終了するためWindows7かWindows10に乗り換える必要がありますが、VGN-FE32HBに採用されている VISTA Home Basicは何れのOSへもアップグレードインストールできません。ここでは、Windows7クリーンインストールしてからVAIO独自の機能を組み込む方法を紹介します。

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本機は2007年の前期にSONYから発売された、15.4型のワイドタイプ(1280×800) です。

ボディは最近のモデルに比べれば少し厚めで少し重いですが、デザインは現在の感覚でも秀逸です。

201411月に、CPUCeleron M430からデュアルコアt2500へ,  RAM512Mbから2Gb(1Gb1Gb)へ増強(※)しています。


(※)註;
http://omoitsukisimotsuke.blogspot.jp/2014/11/vaio-vgn-fe32hb.html

Windows7の導入


①Windows7にドライバーとシステムアプリケーションを組み込む。

ドライバーの多くはWindows7が持っているものやWindows Updateで補填されますが、本機の「キーボードから輝度や音量を調整する」などの独自機能を動作させる為には、リカバリディスクからドライバーとシステムアプリケーションを導入する(※1)必要があります。

(※1) 註;
(システム)リカバリディスクは必須です。「Windowsエクスプローラ」と「デバイスマネージャー」を併用すれば、基本的に必要なドライバーとシステムアプリケーションが導入できます。「デバイスマネージャー」の項目にマークやマークが無くなれば完了です。


②Windows7のファームウェアを更新する。

Windows7を導入したユーザー向けに、SONYから、Windows7の安定性を改善するファームウェア アップデートプログラムが公開(※2)されています。このプログラムをインストールする為には、先に「VAIO Update 最新版へのアップデートのお願い(※3)からVAIO Update 最新版をダウンロード/インストールしておく必要があります。

(※2) 註;http://www.sony.jp/support/vaio/vu5/download/EP0000228472-vu.html

(※3) 註;http://www.sony.jp/support/vaio/support/info/2011/057.html
  

インストールされた「VAIO Updateをクリックすればファームウェア他 がアップデートされます。完了したら続いてWindous Update(※)を行います。

(※)註;
Windows7UPdateに於いて、「更新プログラムの確認」が終わらず進捗状況も判らない事態に陥ったことよりネットで検索したところ、「ダウンロードできない・時間を要する」事象の対処方法も併せ、下記サイト(※4)適切な情報が掲載されています。

(※4)  註;http://freesoft.tvbok.com/cat97/2016/update_not_proceed_2016_04.html


Windows7クリーンインストール後のWindous Updateには長時間を要します。焦らずに気長に待つしかありません。