2017年2月22日水曜日

VAIO VGN-FW71DBにWindows10を導入してみた。

Windows10の無料アップグレードキャンペーン期間中にアップグレードに失敗したというVAIO VGN-FW71DBが手許にありますので、改めてWindows10の導入に挑戦してみました。

《画像はクリックすると拡大します》

FW71DB/Eは、2008年にSONYからマルチメディア対応のパソコンとして発売されました。(OSVISTA HP)

Windows7アップグレードする際の前作業としてリカバリーしたらieが起動しないという事象で、友人から預かりました。

現在はリカバリー済みでWindows7へもアップグレード済み(※1)です。



本機はマルチメディア対応がウリですから、キーボードの機能も半端ではありません。

fnキーとの同時押し機能の他に右奥に見慣れないキーが装備されています。

Windows10上で如何にして、これらキーを動作させる為のユーティリティソフトデバイスドライバーを導入するかが成否のポイントです。


☆アップグレードインストールに挑戦


Windows10ISOメディア(DVD)を使って、先ずは(無料アップグレードキャンペーン期間中に失敗したという)全機能を引き継げる筈のアップグレードインストールに挑戦してみました。
⇒失敗です。
Windows10の更新プログラム構成中の32%で進捗が止まり、数時間を経過した後、『Windows更新プログラムの構成に失敗しました変更を元に戻しています。コンピューターの電源を切らないで下さい。』というメッセージが現れ、程なく元のWindows7へ戻りました。


☆クリーンインストールに挑戦


Windows10ISOメディア(DVD)を使用してBootします。「プロダクトキーはありません」に✔を入れるとインストールスムーズに終了しインターネットに接続すると最適なグラフィックスドライバーが適用されており且つ認証が担保されていました。


Windows10の最初の起動時は4ケ
「!」マークが表示されます。

初期状態でも基本的な動作環境が確保されており使い勝手を我慢すれば使用可能です。

左はクリーンインストールユーティリティ/ドライバーを導入した後の、デバイスマネジャーです。




ユーティリティ/ドライバーの導入


VAIOのプログラムに対する思想は高尚かつ複雑で、リカバリーディスクが手許に有ってもユーティリティやドライバーをリカバリーディスクから抽出するのは容易ではありません。
⇒インターネット上から調達する方法で対応します。

①SONYHP(※2)から、ユーティリティ Shared Library,  Setting Utility,  Control Center
   (version4),  Event Service(version5)ダウンロードインストールします。    
(※2)註;http://www.sony.jp/support/vaio/windows/7/upgrade/downloadlist.html

SONYHP(※2)から、ドライバーFelica 6209ダウンロードインストールします。
(※2)註;http://www.sony.jp/support/vaio/windows/7/upgrade/downloadlist.html

下記HP(※3)から、Ricoh マルチカードリーダー ドライバー (Windows 7 32bit用)をダウン
   ロードインストールします。
(※3)註;https://pcsupport.lenovo.com/jp/ja/olddownloads/ds003536

④SONYHP(※4)から「Giga Pocket Digitalアップデートプログラムダウンロード
 インストールします。
(※4)註;https://download-drv.com/download/5/2577495914/

⑤SONYHP(※5)から「Giga Pocket Digital Ver.2.0.0.08060(Windows 7用)」アップデート
 プログラムダウンロードインストールします。を実行しないとが実行できません。
  (※5)註;http://www.sony.jp/support/vaio/download/EP0000205676.html

SONYHP(※6)から「オーディオドライバー」をダウンロードインストールします。
(※6)註;http://www.sony.jp/support/vaio/download/EP0000208323.html

⑦BluetoothスイッチONにしてから、SONYHP(※2)からドライバーBluetoothダウン
 ロードインストールします。
(※2)註;http://www.sony.jp/support/vaio/windows/7/upgrade/downloadlist.html


Windows10
Giga Pocket Digital(地デジアプリ)付帯ソフトマルチメディアコントロールを兼ねているようで、この導入により4ケ目の「」が消えました

以上でデバイスマネジャーが全て解消し、キーボードからVAIO独自機能が働くようになりました。

これは「HDMI切り替え表示です。

Windows7

参考 ;
左は、同じマシーンWindows7環境時「HDMI切り替え表示です。










後継の一部機種はGiga Pocket DigitalWindows10で動作するバージョンに更新できるようですがFW71DBは対象機種ではないため恐らく地デジ機能は正常に動作しないでしょう。(特殊な形状のアンテナ端子が採用されているためテストしていません)

⇒結論です。
Windows10の体感性能はWindows7を遥かに上回っています。汎用ソフトに代替え出来るなどVAIOサプリメントアプリを使わなくて済むなら、迷うこと無くWindows10で決まりです。

尚、デュアルブートする場合は先にリカバリ(Windows7)します。(逆は出来ません)


【2017/02/26追記】
本機をリカバリーWindows7アップグレードした状態ではシャットダウンするかHDMI端子を使用する度に色味が初期化されますが、これは FW71DB
マルチメディア対応仕様と考えられます。本稿の方法でクリーンインストールしたWindows10上ではユーザー設定の色味が常に維持(PC画面優先)されます。


尚、別途、本機にWindows7クリーンインストールした結果もアップロード(※)しました。

(※);http://omoitsukisimotsuke.blogspot.jp/2017/03/vaio-vistawindows7.html









2017年2月10日金曜日

VAIO FW71DBをWindows7へアップグレードしてみた。

友人よりSONYVAIO VGN FW71DBがリカバリーできないと連絡があり診断しました。とても不思議な事象が認められましたのでレポートします。 

《画像はクリックすると拡大します》
 

FW71DB/Eは、2008年にSONYからマルチメディア対応のパソコンとして発売されました。(OSVISTA HP)

BDが再生できるばかりか、地デジチューナー2ケ搭載した多機能と、おしゃれなデザインが特徴です。

VISTAからWindows7アップグレードする際の前作業としてリカバリーしたらieが起動しないという事象です。


右のような注意が表示され、この状態ではWindows7アップグレードする機能「VAIOアップグレードユーティリティ」が使えません。

執拗にieクリックしているとSONYHPが立ち上がるも、直後に不明のタブが顔を出し、エラーになると判明しました。


【対応その1】
状況からはHDDの中へフィッシング系のウィルスが侵入していると判断されますが、何しろリカバリーした状態で起こっていることより事態は深刻と考え、別のHDDに取り換えて、リカバリーディスクを使いリカバリーしてみましたが改善されませんでした。

【対応その2】
これにより、HDDリカバリー領域内に原因が潜んでいることは判りましたが確たる対策が見つからないまま他のパソコンインターネット空間を彷徨った結果、SONY HPの「サポート Q&A」上に、(当機種に限らない一事象例として)対応方法が掲載されていることが判りました。
http://faq.support.sony.jp/qa/articles/K_Knowledge/S0904271061746/?q=Internet+Explorer+11&l=ja&c=OutputCategory%3Avaio&fs=Search&pn=1
直接的にはieが立ち上がらない問題は有るも、不明なタブによる害は残らないという説明も付記されています。

【対策】
不明なタブによる実害は残らないということですから、VISTAリカバリーしたら直ちに以下の手順で効率良く一気にWindows7アップグレードしてしまいましょう。

VISTAでの作業

①別のパソコンでMicrosoftからVista Service Pack 2Internet Explorer 9ダウンロード
 してUSBメモリーに保存します。
FW71DB/Eリカバリーします。
リカバリーが完了したら、インターネットに接続しない状態でUSBメモリーを通じVista
 Service Pack 2インストールします。
Vista Service Pack 2インストールが完了したらインターネットに接続しUSBメモリー
 を通じInternet Explorer 9をインストールします。
この状態で、コントロールパネル⇒ネットワークインターネット⇒インターネットオプ
 ション⇒詳細設定へ進み、「サードパーティプラウザを有効にする」のを外します。
ieアイコン(Internet Explorer 9)クリックするとVAIOHPが立ち上がります。同時に
 不明のタブ(本機の場合ではビジネス書の通信販売会社)も立ち上がりますが無視しVAIO
    HP上でWindows7 VAIOアップグレードユーティリティを検索しインストールします。
⑦後はWindows7 VAIOアップグレードユーティリティの指示に忠実に沿って作業を進め、
 Windows7へ移行します。

Windows7での作業

①別のパソコンMicrosoftからInternet Explorer 11ダウンロードUSBメモリーに保存
 しておきます。
②起動したWindows7上で「Windows7 VAIOアップグレードユーティリティ」をクリックし、
   Windows7 上で行うべき作業を完遂します。
USBメモリーからInternet Explorer 11インストールした後、Windows「更新プログラム
  の確認」を実行すれば、数時間程度(2017/02/10現在)でインストールまで終わります。

尚、Windows7上でInternet Explorerを立ち上げた時にVAIO HPと一緒に不明なタブも立ち
上がる場合は、インターネットオプションホームページ設定で除外すれば消滅します。

結び】
本機は主に多機能が喧伝されていますが、注目すべきは2.5インチながら高速のHDD(7200回転、キャッシュ16Mb)が搭載されていることで、ノートパソコンとは思えない快適な使用環境を実現しています。

エクスペリエンスインデックスは、右のように HDDが最も高い値になっています。

グラフィックスドライバーは自動的に更新されますが、デバイスマネジャー上で、旧ドライバー(FW71DB専用)に戻した方が円滑に動作します。




【2017/02/17追記】
本個体はWindows7の無償アップグレード期間中にWindows10への移行を試みたそうですが、エラーになり適わなかったそうです。(Windows7クリーンインストールしてWindows10アップグレードすると、使い勝手が悪くWindows10への移行を諦めたそうです)

無償アップグレード期間中にWindows10をインストールした経緯があるとのことより、認証が担保されている筈ですから本機を預かっている間に挑戦してみましょう。

【2017/02/22追記】
VAIO VGN-FW71DBにWindows10を導入してみた(※1)アップロードしました。

(※1)註;http://omoitsukisimotsuke.blogspot.jp/2017/02/vaio-vgn-fw71dbwindows10.html

【2017/02/25追記】
本機をリカバリーした状態ではシャットダウンするかHDMI端子を利用すると色味が初期化されますが、これはFW71DBの仕様と考えられます。別稿で記載した方法で導入したWindows10上では、ユーザー設定の色味が常に維持(PC画面優先)されます。

尚、後日、本機にWindows7クリーンインストールした結果をアップロード(※2)しました。

(※2);http://omoitsukisimotsuke.blogspot.jp/2017/03/vaio-vistawindows7.html