2013年1月27日日曜日

川崎城跡を朝来の竹田城跡と比べてみよう。


何日かぶりに新雪が舞った27日の早朝、川崎城跡へ出掛け、掃いて捨てるほど沢山の靴跡を公園中に振り撒いて来ました。人気こそ売り出し中の竹田城跡には敵いませんが、本来の機能に於いては勝るとも劣るものではないとの思いを改めて強くした楽しい「ひととき」でした

《画像はクリックすると拡大します》

先ずは丘陵の東側から川崎城跡の全体像を眺めてみましょう。

雪は2cmくらいしか積っていませんでしたが、朝陽に反射し、しっかり黄金色に輝いています。

主郭と平地との標高差が47m、その南東端と北東端は厳しい天然の断崖絶壁になっています。



案内図は、ブログ用に、一部、加筆しています。
これは、矢板市役所が公園の正面昇り口に立てている案内図(看板)です。

並んでいる別の看板には、規模は南北に1.5km, 東西に340m、面積は6haと記載されています。

至る所に階段が設置されていることより、郭ごとの高低差が大きい、立体的な城郭だったことが窺われます。


では、当看板の立っている正面入口(公園西側)から昇ってみましょう。

いつ来ても良く管理・整備されていますが、特に、この時期にはチリひとつ落ちていません。





順路に沿ってスロープを昇っていくと、やがて南曲輪()が見えてきます。

()註; 防御陣地・建造物が在った区画であり、兵の駐屯施設。

無数の梅の木が林立しており、春には一面が梅の花で埋まります。



階段を使って昇った、一段上にある 「あずまや()」付近です。

(※)註; 「あずまや」とは庭園などに眺望、休憩などの目的で設置 される簡素な建屋だそうです。

ここにも無数の梅が植えられており、「あずまや」からは南東端の断崖の様子が間近で見られます。


続いて主郭(本丸)へ通じる階段へと歩を進めます。

ここの大木は、いつ見ても迫力があります。一本の木と思いきや実は二本の幹が仲良く並んでいます。

右手前の石垣は、後世に造営されたものと見立てています。



階段を上り尽きると、主郭であり、その先には矢板の市街が広がっています。

主郭は桜林となっており春には家族連れの花見客で賑わいます。



主郭の北西端から二の丸を眺望しました。二の丸の先に三の丸がありますが、ここからは見えません。

二の丸へは、階段伝いに一の堀へ下り、堀の底を歩いて次の階段を昇らなければ行けません。

遠くに見えているのは那須連山です。


ここは一の堀の北端部の、堀の底です。堀に水は無く空堀(乾堀)と呼ばれます。

右側の高い崖が主郭(本丸)で、左上に見えているのが二の丸になります。






 
嵌め込み画像は以前に撮影していたものです。
三の丸はスキップし主郭へ戻り、次は主郭の延長線上、城郭の最東北端付近です。

両側とも崖の、この狭い一本道を進むと三角点を示す標識が立っています。

その先は断崖絶壁です。積雪時は怖くて進むことが出来ません。



これは、三角点付近を断崖側から見たものです。絶壁の高さは、優に十階建のビルくらいあります。

ここから落ちたら大変だと思っていましたが、竹田城跡の石垣から落ちても「おおごと」は同じです。

魅力的な撮影ポイントへ近づく際のリスクは、自己責任に帰することを自覚しておきましょう。

お終いは、木造の太鼓橋「ともなり橋」付近から南東端を見たショットです。

城山へは、九十九折りの手摺り階段を使えば、こちら側からも昇ることが出来ます。








川崎城跡公園へのアクセス道路の一つ、県道30号線バイパスの整備が旧ピッチで進んでいます。アベノミクス効果が浸透すれば完成は予定より早くなるかもしれません。いつの日か、当城跡もブレイクする日が来るものと心から期待しています。


竹田城跡とは?

和田山町観光協会HPから抜粋・引用しています。
竹田城跡は兵庫県朝来市和田山町に在ります。

城跡の周辺では、秋から冬にかけての、良く晴れた日の早朝に、しばしば朝霧が発生するそうです。

城跡が雲海に包まれた幻想的な風景は、「天空に浮かぶ城」として有名です。






朝来市和田山町観光協会のURLは次の通りです。
http://wadayama.jp/diary/diary.cgi




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