ブラック塗装の小型コンデジは有りそうで実は余り多くありません。また、ブラック塗装の中でも木炭色で仕上げたものは極く限られています。そこで、今回は取って置きの一台 Panasonic LUMIX DMC- FX40を紹介いたしましょう。
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FX40は2009年2 月に Panasonicから高機能と簡単操作が両立したコンデジとして発売されました。
外装は金属で塗装色は5色です。本機は木炭色で、カタログにはエクストラブラックと表示されていました。
前後が木炭色のレザー塗装、両サイドと軍艦部は漆黒の塗装で、勿論レンズ外周の飾りリングは木炭色です。
軍艦部を見てみましょう。金属の素材に黒光りする漆黒(ピアノブラック?)の塗装です。
他の4色は、両サイドと軍艦部がシルバー塗装になったツートンカラーですが平凡な印象に見えてしまいます。
CCDは1/2.33の12メガピクセルで、レンズは広域の25mm(F2.8)~望遠域125mm(F5.9)の5倍ズームです。
レンズの先端部分には、提携先のブランド 「LEICA DC VARIO-ELMART」と刻印されています。
液晶ファインダーは 2.5型TFT 23万画素です。動画は最大1280☓800(HD)画質の撮影ができます。
本機は簡単操作を標榜し、電源の入り切りや撮影と再生の切り替え用にメカニカルスイッチを採用しています。
本機には、前衛モデル FX37のカメラケースが使えます。手許には黄色しかありませんが「可」としましょう。
このカメラケースには両釣りのネックストラップが装着できますが、付けない方が取り回しは快適です。
レザー塗装は丈夫で滑り難く上品で渋い仕上がりになりますが、製造時の管理が不十分だったりユーザーの使用環境によっては経年劣化によりベタツキを生じることがあります。本機は製造後9年余になりますが、今も無傷で購入時と同様の渋くて上品な質感を保っています。
【FX40による作品例】
国の重要文化財
木幡神社 楼門
八方ヶ原のヤマツツジは学校平から開花が始まり上え上えと広がっていきますが、今は山の駅の周辺が見ごろになっており間もなく小間々台も開花しそうです。
早速、直近の開花状況を速報いたしましょう。
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山の駅の真裏で、ヤマツツジが八分咲きくらいでしょうか。
この時期、山の駅では特産品の販売や食事etcが提供されています。
山の駅の裏庭から八方牧場方面を眺めた風景です。
感覚的には八分咲きですが、見ごろとも言えます。
柵のところから見ると満開が近いことを感じます。
緑の木々にヤマツツジの赤が、絶妙のコントラストです。
一枚の絵をみているようですが、ここからは木道へ続きます。
でも、木道へは入らず傍らの一般道から先へ急ぎます。
この辺りに最も沢山のヤマツツジが群生しています。
そろそろ学校平を後に小間々台へ登ってみましょう。
小間々台の、駐車場付近のヤマツツジの開花状況です。
未だ二分咲きか三分咲きというところでしょうか。
ところがです。小間々の女王トウゴクミツバツツジは満開です。
熱心にファインダーを覗いている方の他にも何人か居ました。
さて、この辺りを含めヤマツツジが最も見ごろになるのは何日頃でしょうか。ウィークデイは
出掛けるのが難しいとすれば、ズバリ、5月19日(土曜日)か20日(日曜日)でしょう。
但し、 この時期の土・日は小間々台から上は行き違いが難しいくらい車が多く大渋滞します。
午前7~8時ころには八方ヶ原から下山できるよう、早起きしてお出掛けください。
コンデジの需要が減少する中でPENTAXが発売した Optio VS20 を紹介しましょう。需要の減少は販売価格の低下に延いては製造コストの圧迫に直結します。このカメラは、混沌とした当時のコンデジ市場へPENTAXが投じた渾身の変化球だったのかもしれません。
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PENTAX Optio VS20 は、2012年2月にペンタックス リコー イメージングから発売されました。
フロントパネルは金属製で、取っ手の隆起部分に横書きで縦方向の、大きなメーカーロゴ が入っています。
右サイドには滑り防止用のラバー加工が施されていますが、これは VS20の質感の向上にも つながっています。
レンズは、広角域 28mmから望遠域560mmの、光学20倍のズームレンズが搭載されています。
この時期、コンデジは画素数の競争が沈静化し、代わって光学ズームの高倍率化競争が激化していました。
レンズリングの全周にレンズスペックetcを刷り込んだデザインは、VS20の精密感をアピールしています。
さて、本題の「VS20最大の特徴でありコンデジでは他に類例が無いギミックな仕様」を見てみましょう。
VS20は、軍艦部に付いているシャッターボタンの他に本体の左サイドにもシャッターボタンを備えています。
しかも、どちらのシャッターボタンにもズームレバーが付属していることが特筆すべきポイントです。
VS20を縦に構えた状態で、右手の人指し指のみで、ズーム調節と シャッターを切る一連の操作が可能です。
本機には水準器が付いており、横に構えた時も縦に構えた時も画像が回転し「カメラが水平か」チェックできます。
イメージセンサーの画素数が拡大した今は不要にも思えますが、画角に拘るユーザーには有難い機能でしょう。
最後にVS20の背面を見てみましょう。フロントの質感は秀逸ですが、背面は簡素で地味な印象です。
ダイヤルはありませんが、Keyの役割が解り易いため操作に迷うことは無く使い勝手の良いカメラです。
水準器は、横用バーと縦用バーの他にカメラの傾むきに応じ左右に回転する大きなアイコンが表示されます。
このコンデジは当時の販売価格の割には高級感があり画質も作品例の通り鮮明です。また、やや大きめの本体は使い勝手も良く一台で運用する場合に適した万能型のカメラです。
勿論、本機はギミックな仕様ゆえメモリアルカメラにも適しています。
【VS20で撮影した作品例】
矢板市内
長興寺
枝垂れ桜が左へ傾げたまま育ったため画像が少し傾いて見えます。
カメラは水準器の表示に沿って水平に合わせ撮影しています。