PC8DG3は、2002年に法人向として発売されました。見掛けは華奢ですが、内容は質実剛健な作りとなっています。
知人から、子供用に使えないだろうかと相談があり預かっている個体です。
CPUはPentium4(2.4GHz)、RAMは2枚
ざしの計1Gb、DVI端子付ですから、一応要件は満たしている(※1)筈です。
この個体に、予め作成したDVD(※2)を使いWindows 8 をインストールしてみます。
インストール方法に、現行のOSと大きく変わったところはなく問題なく完了しました。
(※1)註;
《システム要件》
・プロセッサ: 1 GHz 以上
・RAM:1 GB (32 ビット)
・ハード ディスクの空き領域: 16 GB(※2)註;
《インストールDVDの作り方》
「windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/iso」からWindows 8 Consumer Preview版をダウンロードし、
解凍後、DVDに書き込みます。(右は完成DVD)
動かしてみると、動作が重く実用になりません。
知人から預かっている2005年製DELL 5100Cをエージングテスト中ですので、これを使って理由を探ってみましょう。
CPUはPentiumD(2.8GHz)、RAMは今回のテストのために4枚ざし計4Gbに増強、勿論、DVI端子が付いています。
ニケのHDDを用意、簡単に交換できるよう写真のように外付でSATAケーブルと電源ケーブルを繋ぎます。
一ケのHDDにVISTAを他の一ケにWindows 8を、それぞれインストールします。どちらも問題なく完了しました。
VISTAで使用できる手持ちアプリケーションソフト14点についてWindows8にインストールを試みましたが、ConsumerPreview版ではB'sRecorderGOLD9 とOffice2000が弾かれてしまいました。
では、ニケのHDDを交互に入れ替えながら、Windows 8 Consumer Preview版の動作が旧型PCで重い理由を探ってみましょう。
Ⅰ.エクスペリア インデックスの確認
VISTA, Windows 8、それぞれのスコアは以下の通り、ほぼ同じ数値を示しており、OSの違いにより
発生する誤差の範囲と考えられます。
CPUの一秒あたり計算能力 ⇒VISTAスコア4.7, Windows 8スコア4.5
RAMの一秒あたりメモリ操作 ⇒VISTAスコア5.1, Windows 8スコア5.2
グラフィックスのパフォーマンス ⇒VISTAスコア3.1, Windows 8スコア3.1
ゲーム用グラフィックス ⇒VISTAスコア3.2, Windows 8スコア3.2
HDDのデータ転送速度 ⇒VISTAスコア5.9, Windows 8スコア5.8
Ⅱ.タスクマネジャーの確認
①VISTAのCPUの使用率は、起動後アイドリング状態にすると初めの5分くらいは最大で70%
程度を示す時がありますが、その後は数パーセント前後で安定します。
②Windows 8は、起動後アイドリング状態にすると直ぐに70%を超す使用率を示し、その後は
すぐに58%前後まで下がり安定しますが、それ以下にはなりません。
Ⅲ.考察
5100C この個体に限れば、Windows 8ではCPUの使用率の58%前後をタスクフォースが消費して
おり、単純計算では本来のミッションに使用できるのは残り約40%ということになります。 (当個体は
実使用に堪えられますが、非力なマシンではCPUの使用率が高留まりとなり、実用にならないケース
も予想されます)
0 件のコメント:
コメントを投稿