2012年5月15日火曜日

次期OS(Windows8)を旧型PCに入れてみました。

次期OSであるWindows 8の Consumer Preview版が公開されていますので、どの程度の性能があれば実用になるのか、HITACHI法人向けPC8DG3とDELL個人向け5100Cを使ってテストしてみました。



PC8DG3は、2002年に法人向として発売されました。見掛けは華奢ですが、内容は質実剛健な作りとなっています。

知人から、子供用に使えないだろうかと相談があり預かっている個体です。

CPUはPentium4(2.4GHz)、RAMは2枚
ざしの計1Gb、DVI端子付ですから、一応要件は満たしている(※1)筈です。

この個体に、予め作成したDVD(※2)を使いWindows 8 をインストールしてみます。

インストール方法に、現行のOSと大きく変わったところはなく問題なく完了しました。



(※1)註;
《システム要件》
・プロセッサ: 1 GHz 以上
・RAM:1 GB (32 ビット) 
・ハード ディスクの空き領域: 16 GB

(※2)註;
《インストールDVDの作り方》
windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/iso」からWindows 8 Consumer Preview版をダウンロードし、
解凍後、DVDに書き込みます。(右は完成DVD)


動かしてみると、動作が重く実用になりません。



知人から預かっている2005年製DELL 5100Cをエージングテスト中ですので、これを使って理由を探ってみましょう。

CPUはPentiumD(2.8GHz)、RAMは今回のテストのために4枚ざし計4Gbに増強、勿論、DVI端子が付いています。

ニケのHDDを用意、簡単に交換できるよう写真のように外付でSATAケーブルと電源ケーブルを繋ぎます。

一ケのHDDにVISTAを他の一ケにWindows 8を、それぞれインストールします。どちらも問題なく完了しました。

VISTAで使用できる手持ちアプリケーションソフト14点についてWindows8にインストールを試みましたが、ConsumerPreview版ではB'sRecorderGOLD9 とOffice2000が弾かれてしまいました。




では、ニケのHDDを交互に入れ替えながら、Windows 8 Consumer Preview版の動作が旧型PCで重い理由を探ってみましょう。

Ⅰ.エクスペリア インデックスの確認
     VISTA, Windows 8、それぞれのスコアは以下の通り、ほぼ同じ数値を示しており、OSの違いにより
  発生する誤差の範囲と考えられます。
    
     CPUの一秒あたり計算能力     ⇒VISTAスコア4.7,   Windows 8スコア4.5
     RAMの一秒あたりメモリ操作  ⇒VISTAスコア5.1,   Windows 8スコア5.2
     グラフィックスのパフォーマンス  ⇒VISTAスコア3.1,   Windows 8スコア3.1
     ゲーム用グラフィックス      ⇒VISTAスコア3.2,   Windows 8スコア3.2
     HDDのデータ転送速度       ⇒VISTAスコア5.9,   Windows 8スコア5.8

Ⅱ.タスクマネジャーの確認
   ①VISTAのCPUの使用率は、起動後アイドリング状態にすると初めの5分くらいは最大で70%
     程度を示す時がありますが、その後は数パーセント前後で安定します。

  ②Windows 8は、起動後アイドリング状態にすると直ぐに70%を超す使用率を示し、その後は
      すぐに58%前後まで下がり安定しますが、それ以下にはなりません。

Ⅲ.考察
  5100C この個体に限れば、Windows 8ではCPUの使用率の58%前後をタスクフォースが消費して
     おり、単純計算では本来のミッションに使用できるのは残り約40%ということになります。 (当個体は
  実使用に堪えられますが、非力なマシンではCPUの使用率が高留まりとなり、実用にならないケース
  も予想されます)
  

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