2012年5月17日木曜日

Windows8 を旧型PCに入れてみました。

次期OSであるWindows 8の Consumer Preview版が公開されていますので、旧型PCに導入する場合、どの程度の性能があれば実用になるのか、HITACHI法人向けPC8DG3とDELL個人向け5100Cを使ってテストしてみました。

PC8DG3

PC8DG3は2002年に法人向として発売されました。見掛けは華奢ですが、内容は質実剛健な作りとなっています。

知人から子供用に使えないだろうかと相談があり預かっている個体です。(Windows XP Professionalがキビキビ動きます)

CPUはPentium4(2.4GHz)、RAMは2枚ざしの計1Gb、DVI端子付ですから、一応、要件は満たしている(※1)筈です。

この個体に、予め作成したDVD(※2)を用いてWindows 8インストールしてみます。

インストール方法に、現行のOSと大きく変わったところはなく問題なく完了しました。



インストール用DVD




(※1) 註;  システム要件
  ・プロセッサ: 1 GHz 以上
  ・RAM:1 GB (32 ビット)以上
  ・HDDの空き容量:16Gb以上

(※2) 註; インストールDVDの作り方
  「windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/iso」から
   Windows 8 Consumer Preview版をダウンロードし、
   解凍後、DVDに書き込みます。(右は完成DVD)


起動してみると、動作が重く実用になりません。

では、CPUをPentiumD(2.8GHz)に換装したことでVISTAが快適に動作するようになった、2005年製DELL 5100Cを使ってWindows 8 Consumer Preview版の動作が重い理由を探ってみましょう。


5100C

CPUをPentiumD(2.8GHz)に換装済、RAMを今回のテストのために4枚ざし計4Gbに増強、勿論、DVI端子が付いています。

ニケのHDDを用意、簡単に交換できるよう写真のように外付でSATAケーブルと電源ケーブルをつなぎます。

一ケのHDDにVISTAを他の一ケにWindows 8を、それぞれインストールします。どちらも問題なく完了しました。

《参考情報》
折角の機会ですからVISTAで使用できる手持ちアプリケーションソフト14点についてWindows 8 にインストールを試みましたが、ConsumerPreview版ではB'sRecorderGOLD9 とOffice2000が弾かれてしまいました。







ニケのHDDを交互につないで、VISTAWindows 8 Consumer Preview版のエクスペリアインデックス及びタスクマネージャをチェックしてみました。

Ⅰ.エクスペリアインデックスの確認
     VISTA, Windows 8、それぞれのスコアは以下の通り、ほぼ同じ数値を示しており、OSの違いにより
  発生する誤差の範囲と思われます。

     CPUの一秒あたり計算能力     ⇒VISTAスコア4.7, Windows 8スコア4.5
     RAMの一秒あたりメモリ操作  ⇒VISTAスコア5.1, Windows 8スコア5.2
     グラフィックスのパフォーマンス  ⇒VISTAスコア3.1, Windows 8スコア3.1
     ゲーム用グラフィックス      ⇒VISTAスコア3.2, Windows 8スコア3.2
     HDDのデータ転送速度       ⇒VISTAスコア5.9, Windows 8スコア5.8

Ⅱ.タスクマネージャの確認
   ①VISTAのCPUの使用率は、起動後アイドリング状態にすると初めの5分くらいは最大で70%
       程度を示す時がありますが、その後は数%以下になり安定します。

   ②Windows 8は、起動後アイドリング状態にすると直ぐに70%を超す使用率を示し、その後は
      58%前後まで下がりますが、それ以下になることはありません。

Ⅲ.考察
  5100C この個体に限れば、Windows 8では、(アイドリング時にも動作する)プロセスタスクフォース
    CPU使用率が58%前後になっており単純計算では本来のミッションに使用できるのは残り約40%
    ということになります。(この個体は限々実使用に堪えられますが、非力なマシンではCPUの使用率が
    りとなり、実用にならないケースも考えられます)

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