2018年4月3日火曜日

2003年製のコンデジが今も現役です。

かつて、コンデジは撮像センサーの画素数が日進月歩で増え続けていた時期にモデルチェンジが頻繁に行われました。今回は、そんな撮像センサーの進化中に開発された独自のCCDを搭載した今も現役バリバリの SONY Cyber-shot F828を紹介いたしましょう。


《画像はクリックすると拡大します》

プロフェッショナル仕様を標榜するCyber-shot F828は、2003年11月にSONYから発売されました。

口径58mmのズームレンズ Carl Zeiss Vario-Sonnar
T*装備したネオ一眼デジタルカメラです。


レンズは、広角28mm(F2.0) ~ 望遠200mm(F2.8)をカバーする、  驚異の明るさを誇る7倍ズームレンズです。

緑色の再現にこだわって、 4色カラーフィルターを採用した2/3インチ有効 810万画素CCDを搭載しています。





ぱっと見では一眼レフのようですが、ミラー板が無くレンズも交換できないためコンデジの範疇に入ります。

軍艦部には、汎用コンデジでは余り見かけない情報表示用の液晶モニターを装備しています。





本機の最大の特徴は、レンズが本体を起点にして上下方向にスイベルできるギミックな機構です。

右はレンズを上方向にスイベルさせた状態で、這いつくばらなくても被写体を低い位置から狙うことが出来ます。


左はレンズを下方向にスイベルさせた状態で、脚立が無くても被写体を高い位置から狙うことが出来ます。

バリアングル式のモニターに代わる、カメラ本体の奥行を極力抑えたSONY Cyber-shot F828独自の機構です。





本機の背面には液晶(固定) モニターの他に、視野率100%の電子式ビューファインダーを装備しています。

使用頻度が多い電子式ビューファインダーには、天然ゴム製のアイカップと精巧な視度調節器が付いています。




ほとんどの外装パーツは金属ですが、グリップとレンズ周りには耐候性に優れたラバー加工が施されています。

グリップ内から
Memory Stick PRO Duo が利用でき、動作スピード/撮影枚数とも不満なく使えます







Cyber-shot F828は発売後14年有余になりますが、現在でも旧さを全く感じさせないユニークなデザインに加え、昨今の高性能コンデジに引けを取らない高品位な画像をストレス無く切り出してくれる優れものです。



Cyber-shot F828を使った作品例



木幡神社


鎌倉時代に建立
国の重要文化財













2018/04/10追記】

Cyber-shot F828の発売から3年有余後の2007年4月に発売された、1/2.5インチ有効810万画素CCDを搭載したコンシューマー向けコンデジCyber-shot H7を紹介いたしましょう。

レンズはスイベルしませんが、15倍ズームレンズと電子ビューファインダーを装備したカメラです。

外装にエンジニアリングプラスチックが多用され、大幅な軽量化と汎用化が図られています。(H7の販売希望価格は F828の約1/3でした)






Cyber-shot H7で撮影した画像を見てみましょう。

プロ仕様とコンシューマー仕様との差は歴然です。

尚、Cyber-shot F828の仕様は下記SONY HPを参照ください。







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