日常の暮らしの中では個別対応のようにしか見えない都市構造の変化は、実は、先人により策定された都市開発構想(マスタープラン)を基に、その後の市政を預かる人たち(歴代の市長・市議会・関係職員)に
よって見直しと更新が繰り返され、営々と推進されてきた成果が現われているのではないでしょうか。
全体像が見えてくると矢板の未来を支える礎は揃ってきているように感じます。少子高齢化・人口減少が進む中で未曾有の経済危機が叫ばれている今、矢板市の未来が明るいことを願い、不肖あつかましくも
現時点での総括を試みてみました。
1)概要
・旧市街をほぼ真ん中に、住地域と商業地域、工業地域が基本的に分離され、
それぞれ整備が進んでいます。
・インフラの整備、特に近年の道路網の整備には眼を見張るものがあります。
・一般公園、運動公園、文化会館、図書館その他、市民のための社会資本の
充実が図られています。
・今後は、産業振興に重きを置き、新たな雇用の創出と既存の雇用の
拡大を図り、人口を増加させることが重要な課題です。
2)個別検証
大規模住宅地として東町の整備が進行中ですが、ここは市の肝いりで販売が始まった木幡地区の住宅地です。
ここへは、昨年、木幡地区から県道30号線へ抜ける重要な市道として木幡通りが開通しました。
広大な宅地に今は少しの住宅しか建設されていません。この住宅地が満杯になるまでの状況は、景気の動向と人口増加のバロメーターになります。
商業地区としては旧市街と駅東がありますが、ここに来て塩谷病院付近の開発が急激に進んでいます。
木幡通りの開通に伴い、市の中心部や駅東地区との利便性か向上したことより、
木幡地区の住宅化が進めば更に発展の可能性を秘めています。
この地区を含め商業地が繁栄することが人口増加のバロメーターになります。
ここは矢板南産業団地です。税制上や補助などの特典が付加されているにも拘わらず入っている企業は僅かです。
人口増加には新規の企業誘致による雇用創出が効果的と考えられます。
ここでは東北自動車道ともアクセスする国道四号線の四車線化工事中で、間もなく完了する模様です。矢板南産業団地へつながる旧四号線の改良工事は既に完了しています。
高速道路が利用できる上に一般国道の利便性も高いとなれば、企業誘致に当たり強力なセールスポイントになります。
この産業団地を満杯化するため、今後は今以上に人材と予算を集中投入するべきではないでしょうか。
3)思うこと
矢板に限りませんが、これからは六十五歳以上の人たちが増えてきます。政治家も官僚も識者もマスコミまでも高齢化の問題点ばかりを指摘し、前向きに考えようとの議論が少ないのは残念なことです。
起業やら企業の誘致ができたら、六十五歳を超えた人にも、薄くてもいい広く労働とお金が行き渡るようにすれば、買いたいものも行きたいところも見つかり、些かなりとも経済の活性化につながるように思うのですが如何でしょうか。
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