この公園を訪れるようになって梅の花が咲く頃まで、そこら中の広葉樹を桜の木と決めつけ時節が来れば城郭中が桜で埋まるものと思い込んでいました。残念ながら思い通りの桜風景にはなりませんでしたが、ここ川崎城跡公園では、平地の桜には見られない繊細な姿の桜たちを見ることができます。
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いつものように先ずは宮川の川面付近から城跡全体を眺めてみましょう。
桜たちが山の上から少しだけ顔を出して誰かが訪れるのを待っています。
今回は南西端の表玄関口から登ってみることにしましょう。
この桜の姿は、玄関先で嫁いだ娘が訪れるのを待っている優しい母親を思いださせます。
花壇を埋め尽くしている水仙も見ごろです。
主郭へ登る石段から見上げた風景です。
桜たちが、年に一度の晴れ着姿で、おいでおいでと迎えてくれます。
さあ、いつもの見慣れた座敷へ上がってみましょう。
この先から雄大な那須連山が見えます。その位置に多くの桜たちが陣取っています。
緑の大地、ピンクの桜、青い空、澄んだ空気、来たかいがあります。
あどけなさが残る若い桜たちの向こうに、矢板の街が広がります。
しばしの間、雑事を忘れ、この美しい景色を堪能しましょう。
この、すぐ先に絶景の三角点がありますが、そこには桜の姿は見えません。
強風に煽られ髪の乱れを気にしている娘さんのような姿をした桜が、ポツンと立っています。
そうです。ここは川面から47mもある、絵に描いたような台地です。
吹きすさぶ冬の風は桜にとって、さぞかし身に沁み辛いことでしょう。
これまで余り紹介していませんでした主郭から城郭の南端を見た風景です。
左方向が矢板市街、正面方向が宇都宮や東京方面に当たります。
本数こそ決して多くはありませんが、やはり、桜あっての川崎城跡です。
華やかな長峰公園の桜に目が向いて、ここ川崎城跡公園の桜レポートは後回しになってしまいましたが、ここには平地には無い閑静で繊細な桜の風景がありました。
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