2012年12月16日日曜日

琵琶池の白鳥さんと鴨さんに挨拶してきました。

年の瀬も迫りましたので今年も琵琶池の白鳥さんと鴨さんに年末の挨拶に行ってきました。白鳥さんとは少し離れての対面で、鴨さんは足元まで来て歓迎してくれます。

《画像はクリックすると拡大します》

Googleマップから抜粋・引用しています。

先ずは、初めて訪れる方のために琵琶池の所在地を、おさらいしておきましょう。

琵琶池は大田原市藤沢地区に在り、矢板,さくら両市に隣接しています。沼を堰き止め作られた人工の池(灌漑目的)ですが、その規模と景観は自然湖かと見紛うほどです。

矢板 ICからは、要所に立っている「琵琶池ゴルフ倶楽部」の案内看板に沿って走り約15分の道のりです。

その他、何処を起点にしても「琵琶池ゴルフ倶楽部」の看板を目標・目印にすれば、迷うことはありません。

コハクチョウの説明は大田原市HPからの抜粋です。

琵琶池の玄関口です。

コハクチョウは、ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の北極圏に繁殖分布し、冬は両大陸南部に点々と渡って越冬します。

日本には、本州から九州までの各地に飛来し、10月頃から翌年の3月頃迄
過ごします。


今回のイントロは、対岸の田んぼの畦道から琵琶池を眺めることにします。

人影を見ると、白鳥さんを先頭に次いで鴨さんが一斉に近づいてきます。

護衛艦のように、きちんと隊列を整えて進んで来る白鳥さんの姿には感動します。




白鳥さんは全部で八羽、鴨さんは多すぎて数えきれません。

では、これより向こう岸の玄関口へ戻りましょう。










およそ10分後、白鳥さんも鴨さんも、ホームベースへ戻ってきています。

群がって騒いでいるのは、子供連れの観光客が訪れたからです。









同じ場面を別の角度から見てみましょう。

白鳥さんは常に鴨さんの後方に居て、前面に出て来ることはありません。










何羽かの鴨さんが、陸上をヨタヨタ(ヨチヨチ)と歩いています。

思わず、「鴨鍋にされないよう気をつけな」と口走っていました。









今回の最後は、白鳥さんと鴨さんが、穏やかな水面で平和に暮らしている様子を捉えた一枚です。











ここに一時間も居ると、慌ただしい世相の中に埋没してしまいそうな人間界のことを忘れさせてくれ、ほのぼのとした気持ちになってきます。

【2013/03/18追記】
コハクチョウが北へ飛び立つ前の、琵琶池の様子をレポートしました。
http://omoitsukisimotsuke.blogspot.jp/2013/03/blog-post_12.html


2012年12月10日月曜日

散歩の相棒 BAN君が星になりました。

いつの間にか心の支えになっていた愛犬が天寿を全うし星になりました。毎日の散歩は時として苦痛でしたが、居なくなってみると、何故もっとかまってやらなかったのだろうと自責の念にかられブルーな気分がなかなか抜けません。

オイオイ、オイラと一緒に遊んでくれや。
縁とは不思議なもので、BAN君が我が家の一員に加わった同じ年に娘に長女が誕生しました。

娘の嫁ぎ先とは車で二時間近く離れていますが、孫娘は幼稚園に入るまで矢板に居ついてしまい仲の良い遊び相手になりました。

このころBAN君の体重は30Kgを超え下敷きになってはと心配しましたが直ぐにBAN君の方が気を遣うと判りました。


オーイ、カメラを置いて三人で遊ぼうよ。
ここには元々は芝を敷き詰めていましたが、先ずは一部が孫娘用の砂場になり、その後、庭全体が犬小屋の一部と化し河原みたいになってしまいました。

図体が大きくて「やんちゃ」な性格は、散歩するのが大変でした。

散歩中に出会った犬に興奮し二度も引きずられ、二度とも転んでしまい今だに打撲した指が痛みます。


オイオイ、そんなものを振り回さないでよ。
孫娘が小学校へ通いだし、休みの日しか遊べなくなりました。今日は久しぶりに三人で近くの広場へ出かけました。

人の一年は犬の七年に相当すると言われますから、BAN君は、もう立派な大人です。顔つきも体も精悍になりました。




起こさないでね。
寒くても暑くても少々雨が降っても元気に散歩していたBAN君ですが、二年ほど前から会う人ごとに「幾つになりましたか?」と聞かれるようになりました。

今年の初めころからは、時々後ろ足を引き摺ることがあり、何かに蹴躓くとパタンと倒れることもありました。

そして、暇さえあれば右のように顔を抱え寝込んで過ごすことが多くなりました。



それでも、前日の夕刻まではオヤツの食パンを待ちかね美味しそうに食べていましたが、翌朝には口を付けることなく静かに十三年間の生涯を閉じました。合掌。


2012年12月2日日曜日

指定廃棄物処分場の白紙撤回を求める一万人集会。

国が矢板市塩田の国有林を指定廃棄物の最終処分場候補地に選定した問題で、12月2日に約8000人が長峰公園に終結し候補地の白紙撤回を求める「12・2 一万人集会in長峰」が開催されました。

《画像はクリックすると拡大します》


公園のエントランス付近から見た、開始前の会場の様子です。

土手上に 「長峰公園内の除染予定表」と記載された看板が立っています。






お祭り広場の真ん中あたり人ごみの中からステージを臨みます。

reddish brown のヤマツツジ群の先にシンボルタワーが見えています。





いよいよ開始です。広場を反時計回りに、ステージに近づいてみましょう。

全員の視線がステージに向いています。それぞれに都合をつけて参加した人たちです。




ステージの、すぐ傍らから見た集会の様子です。

8000もの人が同じ場所へ同じ時間帯に集合するのは、矢板では前代未聞のことではないでしょうか。





撮影に忙しいのは何処のメディアでしょうか。










最後はシンボルタワーから見た会場の全景です。

前日の雪とは打って変って良い天気に恵まれました。









国は、こんなにも多くの人たちが指定廃棄物最終処分場の設置に関心を持ち反対していることを真摯に受けとめるべきです。

この集会の模様は、12月2日の下野新聞Online Newsに掲載されています。
(記事)http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/lead/20121202/933440

「矢板発24時」の関連記事(バックナンバー)は次の通りです。
(記事)http://omoitsukisimotsuke.blogspot.jp/2012/09/blog-post_26.html

【2012/12/03追記】
下野新聞12月3日の朝刊に関連記事、同日付で動画が掲載されています。
(記事)http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20121202/933635
(動画)http://www.shimotsuke.co.jp/dosoon/official/20121202/933622




2012年11月27日火曜日

シャープの家電製品購入に最大5万円の補助。


矢板市では、シャープの家電製品を購入した市民に対し購入費の一部を助成する交付金制度が12月1日から実施されます。対象となる家電製品は、テレビやテレビ用録画再生機、空調用電気製品、LED照明、台所用電気製品、家事用電気製品、電話機(携帯電話機を除く)、ファクシミリなどで、購入した合計額が5万円を超えれば1回に限って助成されます。

詳細は矢板市役所HPをご覧ください。
http://www.city.yaita.tochigi.jp/syoukoutanntou/syoukoutanntou.html#sharpkadenseihinkounyuu

《関連情報 ; 10月23日付 下野新聞》

10月23日付の下野新聞朝刊で、 「シャープ株式会社のデジタル情報家電事業本部長が、22日に矢板市内で下野新聞の取材に応じ、栃木工場を大型テレビを中心にした国内テレビ生産のメーン工場に位置づけ今後も存続させる方針を明らかにした」と報道されていますので、全文を掲載します。

10月23日付の下野新聞朝刊(URL)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20121023/905591

 画像は10月24日の早朝、筆者が撮影したものです。
陽は、また昇る御前原城址公園からヘッドオフィス棟を臨む
矢板のシャープ栃木工場 テレビ生産の拠点に。 本部長 「完全閉鎖ない」

経営再建中のシャープが 国内外の拠点で事業規模の縮小を進める中で、栃木工場(矢板市早川町)に本部を置くデジタル情報家電事業本部の毛利雅之執行役員本部長が22日、矢板市内で下野新聞社の取材に応じた。

同本部長は栃木工場を大型テレビを中心にした国内テレビ生産のメーン工場に位置づけ今後も存続させる方針を明らかにし、「規模の縮小はあるが、栃木工場の完
御前原城址公園から主力工場棟を臨む
全閉鎖はない。当社の事業再建の中で重要な役割を果たしていきたい」と述べた。

毛利本部長によると、同社は10月1日付で、栃木工場の新規事業担当部門の技術者ら50人強を奈良県の天理工場へ異動させた。今後さらに、最大50人弱の異動を見込んでいる。

同社によると、栃木工場の同事業本部には約1500人が所属し、40型以上の付加価値モデルを中心に組み立て作業を行っている。テレビは亀山工場(三重県)で一

陽は、また昇る 御前原城址公園から工場群を臨む
部製造しているが、既に栃木工場が国内でメーンの生産拠点に位置付けられているという。

同社のテレビ販売台数は2010年度は
890万台だったが、11年度は580万台に減少した。毛利本部長は「今後はコストメリットが大きい大型(50型以上)テレビを中心とした生産拠点として存続していく」と強調。「小型は国内ではコストが合わない。大型モデルの拡大を事業戦略の中心に据えており、競争力のある商品を導入していきたい」などと述べた。
 
技術センター棟
また新規事業担当の技術者など50人強が、中小型の液晶パネルを生産する天理工場に移転したことについては「テレビの発展のために、通信と情報との融合は欠かせない」と説明した。           


2012年11月23日金曜日

またも人里にクマ出没のニュースです。

矢板市では、東日本大震災のような災害発生時に有効な情報伝達手段であるとして、電子メールによる情報配信サービスが実施されています。携帯電話またはパソコンから登録を行えば災害情報や市からのメールマガジンなどの情報提供を受けることができますので、再度、紹介させていただきます。

【紹介させていただく理由】

元々は、2011.3.11大震災時に全くの無情報状態に陥った苦い経験から万一の時にと当サービスが開始されるとほぼ同時に登録していましたところ、或る日、極く近場の豪雨に関する注意情報が配信されたことより、それ以来このシステムは真に市民の安全を守るための行政サービスなんだと実感していました。

それでも、ここで紹介しようとは思っていませんでしたが、7月24日、そして昨日(11月22日)、市から次のようなメール配信を受け取りました。 このようなことまで連絡してくれる秀れたコミュニケーションシステムを一人でも多くの市民に認知していただいて一日でも早く登録されることを心から願うものです。

★11月22日のメール

矢板市役所商工林業観光課からのお知らせです。
11月22日の午後3時頃、体長1メートルの熊1頭が、矢板市長井のりんご園で
目撃されました。外出の際は、十分ご注意ください。

この件に関するお問い合わせは、商工林業観光課
0287-43-6211までお願いします。

★7月24日のメール内容

矢板市役所商工林業観光課からのお知らせです。
7月23日の夕方、矢板市長井の寺山浄水場西側において、
クマの目撃情報が
ありましたので連絡いたします。付近にお住まいの方や通行される方はご注意
ください。

この件に関するお問い合わせは商工林業観光課

0287-43-6211までお願いします。


それにしても、このクマの絵には迫力があります。
このような、「クマ出没注意」看板は山間部へ行けば見掛けることはあります。

まさか、人里近くに出没するとは思いませんでした。

看板には、クマに遭遇したら「騒がず、走らず、ゆっくりと後退し絶対に近づかない」と書いてあります。

そうそう、夏には何度も「高温注意」の連絡がありました。






この「矢板市メール配信サービス」システムは、必ずや市民一人ひとりの身のためになります。
下記の矢板市ホームページを ご参照のうえ、こぞって登録されるよう望んでやみません。

http://www.city.yaita.tochigi.jp/soshiki/soumu/email-system.html

2012年11月22日木曜日

愛犬のBAN君が星になりました。

いつの間にか心の支えになっていた愛犬が、11月の或る日、天寿を全うし星になりました。毎日の散歩は時として苦痛でしたが、居なくなってみると、何故もっとかまってやらなかったのだろうと自責の念にかられブルーな気分がなかなか抜けません。

オイオイ、オイラと一緒に遊んでくれや。
縁とは不思議なもので、BAN君が我が家に来た年に娘に長女が生れました。

娘の嫁ぎ先は車で二時間近く離れていますが、孫娘は幼稚園に入るまで矢板に居ついてしまい、仲の良い遊び相手になりました。

このころ、BAN君の体重は既に30Kgを超えており下敷きになったらと心配しましたが、すぐに、BAN君の方が気を遣うということが判りました。


オーイ、カメラを置いて三人で遊ぼうよ。
ここは元は芝を敷き詰めていましたが、BAN君が家族の一員に加わった時から庭も犬小屋の一部と化し河原みたいになってしまいました。

図体が大きくて「やんちゃ」な性格は、散歩するのが大変でした。

散歩中に出会った犬に興奮し二度も引きずられ、二度とも転んでしまい今だに打撲した指が痛みます。


オイオイ、そんなものを振り回さないでよ。
孫娘が小学校へ通いだし、休みの日にしか遊べなくなりました。今日は久しぶりに三人で近くの広場(保育園の跡地)へ出かけました。

人の一年は犬の七年に相当すると言われますから、BAN君は、もう立派な大人です。顔つきも体も精悍になりました。





起こさないでね。
寒くても暑くても少々雨が降っても元気に散歩していたBAN君ですが、二年ほど前から会う人ごとに「幾つになりましたか?」と聞かれるようになりました。

今年の初めころからは、時々後ろ足を引き摺ることがあり、何かに蹴躓くとパタンと倒れることもありました。

そして、暇さえあれば右のように顔を抱え寝込んで過ごすことが多くなりました。



十一月の或る日、前日の夕刻までオヤツの食パンを待ちかね美味しそうに食べたていましたが、翌朝には口を付けることなく静かに十三年間の生涯を閉じました。合掌。







2012年11月5日月曜日

晩秋の八方ヶ原を散策しました。

晩秋の気配が漂う曇り空の夕刻、ふと思いついて八方ヶ原を訪れてみました。そこには、まるで墨絵を
カラーで見ているような世界が広がっていました。

《画像は、クリックすると拡大します》
Google提供 Google earthより抜粋し引用しています。

左は、2011年10月8日に、人工衛星に搭載されている高精細カメラから撮影された八方ヶ原付近の画像です。

今回は、小間々、大間々、八方牧場、八方湖の順に散策してみましょう。






県道56号線を八方ヶ原へ向かいます。

色とりどりの広葉樹に熊笹の緑が映える、紅葉ロードが延々続きます。






先ずは、展望台へ向かう途中の大間々と小間々の境界付近の様子です。

初夏の頃、オレンジ色に染まっていたレンゲツツジは、濃い赤茶色へと変貌しています。

展望台付近から上は雲の中で、普段は見える山々も今日は見えません。


同じ位置から関東平野を眺めてみましょう。

雲の切れ目から射す西日によって、街の一部が浮き上がって見えています。

この後、駐車場まで登ってみましたが、すっぽり雲に覆われており、周りは何も見えませんでした。

スキップします。


山の駅たかはらを右手に見ながら八方牧場へ足を運んでみましょう。

この時期、車の乗り入れが規制されていますので、反時計方向に徒歩で散策します。

この辺りは柵が左に見えますので正に牧場内と分かります。しばし鮮やかな紅葉ロードが続きます。


歩くこと約十分。来た道を振り返ってみましょう。

これって本当に牧場なのと思ってしまう風景が広がります。

車の一台も、人ひとりも見当たらない静寂な空気が、ここは牧場だよと言っています。




視線を、少し左に振ってみましょう。

広葉樹があって、その先に針葉樹があって、その先に草原があって、その先に山が見えます。







八方湖の近くまで来ると、雄大な草原の向こうには見覚えのある尖がり帽子の山が見えてきます。









牧場の最後は、最も牧場らしい一枚です。

さて、締め括りとして、いつものように八方湖を覗いてから帰ることにしましょう。








今日も水は少なく、中州と干上がった湖底の色が同じになっています。












晩秋の八方ヶ原は如何でしたか?
次は初雪の舞うころに訪れるつもりです。
















2012年10月24日水曜日

シャープ栃木工場 テレビ生産の拠点に。

NEW【2016/01/22】

 シャープ再建、革新機構主導で大筋合意

2016年1月22日付け日本経済新聞の朝刊に掲載されました。

【要旨】
シャープが官民ファンドの産業革新機構主導で再建を目指すことが固まった。みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行の主要取引2行は革新機構が示した再建案を受け入れる方針だ。

1月22日付け日本経済新聞(電子版)をご覧ください。

NEW【2015/05/22】

「矢板無くしてシャープTVなし」 

2015年5月22日付け下野新聞の朝刊に掲載されました。

【要旨】
シャープは21日、都内で高画質の4Kテレビの新商品「AQUOS 4K NEXT」の発表会を開いた。4Kの4倍の解像度に相当する8K並みの能力を持つ製品で、栃木工場(矢板市)が製造を担う。

他社に出遅れている4Kテレビ市場での巻き返しのための“試金石”で、宗俊昭広(むなとしあきひろ)液晶デジタルシステム第一事業部長は「シャープ最高峰の商品にしたい。矢板無くしてシャープの液晶テレビはない」と同工場の重要性を強調した。

 開発工程の大半も同工場が担った。宗像氏は「栃木工場は開発、製造のマザー(母体)工場」と強調。一時、経営再建に伴う撤退も報道されたが、地元の懸念払拭(ふっしょく)を図った格好だ。

5月22日付け下野新聞(電子版)をご覧ください。



アーカイブ


【2015/05/15】

「安堵…残る不安、揺れる矢板 シャープ栃木工場撤退否定」


2015/05/15付け下野新聞に、シャープの高橋興三社長が「栃木工場の撤退や縮小は考えていないと明言した」という記事が掲載されています。

下野新聞(電子版)をご覧ください。


【2015/01/07】
「シャープも国内生産回帰へ…TVなど家電の一部」
2015年1月7日付、読売新聞に掲載 されました。

【要旨】
シャープの高橋興三社長は6日、読売新聞などのインタビューに応じ、海外で生産して日本に逆輸入しているテレビや冷蔵庫など家電製品の一部を、6月までに日本生産に切り替える方針を明らかにした。

テレビについては、中国とマレーシアで生産している日本向けの液晶テレビを、(現在は60型以上の大型テレビを生産している)栃木県矢板市の自社工場に切り替える。

2012/10/24 】
10月23日付の下野新聞朝刊で、 「シャープ株式会社のデジタル情報家電事業本部長が 22日に矢板市内で下野新聞の取材に応じ、(テレビの生産を大和郡山へ移すとしていた)栃木事業所を大型テレビを中心にした国内テレビ生産のメーン工場に位置づけ今後も存続させる方針を明らかにした」と報道されていますので、全文を掲載します。 
    
10月23日付の下野新聞朝刊(URL)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20121023/905591

 画像は、24日の早朝、小ブログが撮影したものです。
  クリックすると拡大します。
陽は、また昇る御前原城址公園からヘッドオフィス棟を臨む
矢板のシャープ栃木工場 テレビ生産の拠点に。 
経営再建中のシャープが 国内外の拠点で事業規模の縮小を進める中で、栃木工場(矢板市早川町)に本部を置くデジタル情報家電事業本部の毛利雅之執行役員本部長が22日、矢板市内で下野新聞社の取材に応じた。

同本部長は栃木工場を大型テレビを中心にした国内テレビ生産のメーン工場に位置づけ今後も存続させる方針を明らかにし、「規模の縮小はあるが、栃木工場の
御前原城址公園から主力工場棟を臨む
完全閉鎖はない。事業再建の中で重要な役割を果たしていきたい」と述べた。

毛利本部長によると、同社は10月1日付で、栃木工場の新規事業担当部門の技術者ら50人強を奈良県の天理工場へ異動させた。今後さらに、最大50人弱の異動を見込んでいる。

同社によると、栃木工場の同事業本部には約1500人が所属し、40型以上の付加価値モデルを中心に組み立て作業を行っている。テレビは亀山工場(三重

陽は、また昇る 御前原城址公園から工場群を臨む
県)で一部製造しているが、既に栃木工場が国内でメーンの生産拠点に位置付けられているという。

同社のテレビ販売台数は2010年度は890万台だったが、11年度は580万台に減少した。毛利本部長は「今後はコストメリットが大きい大型(50型以上)テレビを中心とした生産拠点として存続していく」と強調。「小型は国内ではコストが合わない。大型モデルの拡大を事業戦略の中心に据えており、競争力のある商品を導入していきたい」などと述べた。
 
技術センター棟
また新規事業担当の技術者など50人強が、中小型の液晶パネルを生産する天理工場に移転したことについては「テレビの発展のために、通信と情報との融合は欠かせない」と説明した。  



















2012年10月16日火曜日

超コンパクトなパソコン Acer L5100を診断しました。

知人より、2008年に購入したディスクトップパソコンAcer製L5100の調子が悪いので診て欲しいと相談がありましたので、診断と処方を試みてみました。

《画像はクリックすると拡大します》

当個体は縦置き使用でした。
持ち込まれた Acer Aspire L5100は大変コンパクトで、本棚に週刊誌を七~八冊並べた程度のボリュウムしかありません。

当時の仕様書によると、60×200×250mm (幅×奥行×高さ)と表示されていますが、 前衛・後継・類似モデルとも同じ形状であれば同じサイズと思われます。

前面パネルと側面カバー(横置きの時は上部)が鏡面仕上げ(ピアノブラック)になっているため、一見するとバソコンには見えず、上質な調度品のようです。

特筆すべきは、小さい筺体にもかかわらず、前面の小扉を開けるとマルチタイプのカードリーダー, 背面にはDVI端子に加えHDMI端子を備えていることです。


それでは、この超コンパクト, フル装備のパソコンが、何ゆえ機嫌を損ねているのか検証
してみましょう。


HDD診断ソフトを導入してみると、HDDの温度が異常に高く、回復不能のセクターが二ケ見つかりました。

右は、上部カバーと前面パネルを外した状態ですが、掴手のついた弁当箱のような部分を持ち上げ取り外してみましょう。

取り外した箱の中には、HDDと、スロットインタイプの光学ドライブが横並びに一体収納されています。


左はパソコン内の空気の流れです。背面に付いている二ケのファンで内部の空気を吸い出し(内圧を下げ)上と底のメッシュから新鮮な空気を取り込む仕組みです。

このパソコンには、大きな熱源の一つである電源部が本体内に無く、電源はACアダプターから供給されます。

パソコン内で最も大きい熱源であるCPUには、ヒートパイプで結ばれた二層構造の特大ヒートシンクを装備しています。





以上を総合的に判断すると、上部と底部から必要で十分な量の空気が供給されているならば、
パソコン内の温度上昇は抑えられる筈です。

左は清掃後の底部です。清掃する前は、多量の塵埃がフェルト状になってメッシュに貼り付き完全に目詰まりしていました。

不調の一次原因は、このメッシュの目詰まりによって底部から空気が取り込めなくなった空冷システムの機能不全です

その後の使用経過と共に、底の空気取り入れ口に近く、自身も熱源であるHDDに悪影響を及ぼしたと考えられます。


メッシュ清掃で正常に動作するようになりましたが、 不安が残るHDDを交換する他、以下、性能アップを図ります。

①HDDは、 リカバリーディスクを作成してからSATA300(320Gb)に交換 します。
②CPUを、1コアのAthlon64 3800+から2コアのAthlon64X2 5000+BEに換装します。
③メモリーを、1Gbから(1Gb+2Gb)合計3Gbに増強します。

さて、名医のベスト処方後の性能を見てみましょう。

エクスペリエンスインデックスを見てみるとCPUの一秒当たりの計算がスコア5.1 を示しており、一般家庭用途としては十分な性能です。

尚、底部のメッシュには目が届きにくいところですが、天のメッシュを含め定期メンテナンスは必須(※)です。


※注;  メッシュが目詰まりするとパソコンの内圧が異常に下がる為、スロットイン口からも塵埃を吸い込み光学ドライブが故障する可能性が高くなります。(当個体は、メディアを出し入れする度にベゼル付近に滞留した塵埃がドライブ内へ侵入したようで、時々モーターが回転しないために分解清掃が必要でした)


HDMI端子は、パソコンの製造時期によってはブルーレイが再生できないものもありますが、本機は、USB接続のブルーレイ光学ドライブが問題なく使えます。 また、USB接続の地上デジタルチューナー使えば、地上デジタル放送がフルHD画質で視聴でき録画/ムーブすることも可能です。


【2013/01/28追記】
オーナーから、室温が23℃を超えている時に画像処理などの重たい仕事をさせるとファンの回転音が大きくなると連絡を受けました。診断の結果、CPUの使用率が50%付近からコア温度が上昇するため、連れて冷却用ファンの回転数が上がり騒音につながることが判りました。(故障ではありません)

夏場は冷房したとしても23℃以下ということはありませんので、CPUをAthlon64 X2 5000+BE(TDP 65W)からAthlon64 X2 4850e(TDP 45W)に再交換しました。クロックは(2.6GHzから)2.5GHzへ僅かダウンしますがスコアは5.1を維持したまま静粛なパソコンへと変貌しました。
⇒このような超コンパクトパソコンを性能アップする際はTDPの低いCPUを選ぶのがセオリーですが、 他の選択として、TDPが65Wでもクロックが2.8GHzのAthlon 64 X2 5400+もしくは64 X2 5600+を使えば(応分にCPU使用率が下がり)更なる性能アップと静粛性の改善につながるのではないかと予想しています。


【2013/03/14追記】
【2013/01/28追記】 を見たオーナーから「2.8GHzのCPUに替えてみたい」と要望を受けていた為、気にかけていた3月の或る日、たまたま訪れたU-FRONTTDP65WのAthlon 64 X2 5400+を手に入れることができました。

フルHDのディスプレイを使用しテストしています。
CPUを換装する他、分解ついでにHDDも500Gbのものを組み込んでみました。結果は左の通りです。

CPUの一秒当たりの計算がスコア5.3を示しており、静粛かつスムースに動作します。

HDDの大容量化は地上デジタル放送を録り溜めするのに有効です。




【総括】
本機はコンパクトサイズに徹した構造のためグラフィックスの拡張性は望めませんが、それ以外の性能アップについては思った以上の成果が期待できる優れものです。
①搭載できるメモリーの容量は仕様では最大2Gbですが、実使用では3Gbまで認識します。
1Gb+2Gbの組合わせで使用します。2Gb+2Gbの組み合わせではパソコンが起動しなくなります。
②BIOSをUpdateすればSocket AM2+及びSocket AM3のCPUも使用可能になる筈ですが、現状、Acer が公開しているBIOS Update menuが機能せず、安全にUpdateする方法ありません。






2012年9月28日金曜日

放射性物質を含んだ指定廃棄物の最終処分場について。

環境省が唐突に栃木県内における放射性物質を含んだ指定廃棄物の最終処分場の候補地として矢板市塩田の国有林を選定したことに対して、矢板では処分場建設の白紙撤回を求める官民一体の反対運動が展開されています国は、何処に、どのような施設を建設しようとしているのか整理してみましょう。

《画像はクリックすると拡大します》
 
Google社が提供するGoogle Earthより抜粋したものです。
 
建設候補地は、矢板市塩田字大石久保の、国有林内とされています。

左は、人工衛星に搭載の高精細カメラにより2011年10月8日に撮影された、候補地付近の写真です。

森林が伐採されているエリア内が候補地のようです。矢板市と塩谷町の境界線の近く、矢板市側です。

道路地図によれば塩田ダム近くの林道から行けるようですので、このダムを経由して建設候補地へ実際に行ってみましょう。



塩田ダムへ向かう市道の至る所に、このような「処分場断固反対」をアピールする看板やノボリが立っています。










林道の入り口です。ここにも「放射性物質搬入反対」の縦看板とノボリが立っています。











塩田ダムの様子です。ここのところの降雨のせいか、水量が豊かで美しい水面です。

このダムの上流に「マムシ注意」と書かれた看板が立っていました。

この界隈にはマムシが生息しているようで、車を降りる際は注意が必要です。



舗装された林道を5分ほど走ると、「最終処分場設置関係者進入禁止。塩田行政区」と書かれた看板が見えます。

設置関係者ではありませんので、⇒に沿って砂利道へと右折し進入します。






やがて行き止まりとなり、「放射性廃棄物処分場絶対反対」と書かれた看板が立っています。

⇒の方向に草深く細い道が続いていますが車は入れません。

候補地は近いようですが、マムシのことが頭をよぎり一人で分け入るのは無理と判断しました。


帰路の林道で見つけた看板です。県や市や、そして市民が、この辺りの森林を大切に育んでいる様子が良く解ります。







帰路に見つけた、赤い花の咲いている風景です。

のどかで美しい田園の向こうにも、「処分場反対」の看板とノボリが、しっかり
立っていました。








環境省HPより抜粋したものです。


さて、国は、どのような施設を建設しようとしているのでしょうか。

9月3日付の環境省発文書によれば、廃棄物を搬入している間は左のような構造であると記されています。

規模は良く判りませんが、運びこまれる廃棄物の量は四~五千トンに達すると推定されています。




環境省HPより抜粋したものです。





処分作業の最終段階では屋根を取り払いコンクリートとペントナイト充填土で全体を固め埋め立ててしまうようです。








環境省HPより抜粋したものです。


この他に、運ばれて来た可燃廃棄物を最終処理するために必要な仮設焼却システムが設置されるようです。












放射性物質を含んだ指定廃棄物の最終処分場が必要なことは理解します。だからこそ、何処の市町村に設置するにしても、国は、そこに毎日の生活がある住民の気持ちを第一に考え、繊細な対応をしなければならない事案であることを真に自覚するべきです

【2012/9/28追記】
報道によれば、 茨城県高萩市でも、事前に国から相談も無く唐突に候補地を選定したとして市長が「断固
反対」を表明しています。

【2012/10/5追記】
10月5日付の下野新聞朝刊に、"矢板処分場候補地ルポ「ここの水は命の源」暮らしと農地育む里" と題した、詳細な現地レポートが掲載されています。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20121005/892432