2014年12月16日火曜日

VGC-LA70BにWindows 7を導入しましょう。

友人より、「2006年製のVAIO VGC-LA70BにWindows 7を導入したが、一部の機能が使えず動作も重たい」との相談がありましたので、連れ帰って診断・処方してみました。

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VGC-LA70Bは、2006年の春、SONYから発売されました。(OSはWindows XP)

その薄い構造(形状)から、SONYでは「板パソコン」と呼称していました。

パネルがアルミニュウムの一枚板を切り出したような質感に仕上がっています。

付属の無線式キーボードには、本物のアルミニュウム板が貼ってあります。

このチラシは、取り扱い説明書などと共に本体に同梱されているものです。

このパソコンには多くの機能が付加されていますが、「Windows Vista の動作を保証する」と記載されています。

しかしXPに不満は無くサポートが終わるまで使い続け、この4月にWindows 7を導入するも、動作が重く、一部の機能が使えないと言う訴えです。


主な仕様は次の通りです。

①CPU⇒Core Duo T2300Mobile(2Core 1.66GHz)
②RAM⇒DDR2-667(512Mb)
③光学ドライブ⇒DVDマルチ
④HDD⇒SATA 200Gb(7200回転)
⑤画面解像度⇒19インチ1680x1050

本体の裏キャビネットは、美観上と静音対策上か、二重構造になっています。


分解は簡単で、先ず脚を外してから、裏キャビネットの全てのビスを緩めます。

ビスが完全に緩んだら、ビスを抜き取らずに、裏キャビネットを取り外します。

ビスを抜いてしまったら、何処に付いていたビスか判別が困難になります。




ハード上のグレードアップは、次の3点について換装します。

①CPU⇒Core Duo T2600Mobile(2Core 2.16GHz)
②RAM⇒DDR2-667(1Gb×2 計2Gb)
③HDD⇒SATA 500Gb(7200回転)

CPUとHDD換装のポイントは、取り外したビスは必ず元の所へ戻すことです。
⇒シグソーは楽しい!  頑張りましょう。

では、換装後のエクスペリエンスインデックスを見てみましょう。

このタイプで、この数値であれば家庭用パソコンとして充分な性能と言えます。

《付記》
2006年に発売されたパソコンとはとても思えない精緻かつ艶やかな発色の液晶パネルが搭載されています。




以上でハードウェアのグレードアップは完了ですが、残念ながらWindowsがクリーンインストールされている今回の環境ではメーカー独自機能は動作しません。(Windows上で動作するメーカー独自のドライバー及びシステムアプリケーションが必要です)
 


【2014/12/18追記】
メーカーの仕様ではRAMは最大2Gbまでとなっていますが4Gb(2Gb+2Gb)に換装してみました。

4Gb(2.99Gb使用可能)と表示され、グラフィックス系の値が向上して、YouTube上のフルHD動画が再生できます。







【2014/12/19追記】
ふと、リカバリディスクを使い元のWindows XPに戻してからWindows Vista で上書きインストールし、更にWindowsで上書きインストールすれば、Windows上で全ての機能が動作するのではないかとの思いに至りましたが、試してみる時間的な余裕がありません。


【2015/05/04追記】
連休を利用し、やってみました。下記の手順で作業することにより、全アプリケーションソフトと全ドライバーがWindows上へ移行されました。

①リカバリしてWindows XPに戻す。
②VAIO Vista アップグレードユーティリティ(※1)を使ってVista にアップグレードする。
③アップグレードした Vistaに、Windowsで(通常の方法で)上書きインストールする。

(※1)註; のURL(http://vcl.vaio.sony.co.jp/vavu/index.html)からダウンロードします。
                   このユーティリティを使うことにより、BIOSも最新版にUpdateされます。
       Vista は中継ツールに使うだけですから認証を受ける必要はありません。


尚、リカバリしたWindows XPを、製品版のVistaで上書きインストールした場合は、VAIO独自の機能が全く動作しませんでした
      

【2015/06/03追記】
Microsoftから、7月29日にWindows 10 をリリースすると発表(※2)されました。
Windows7 Windows8.1を使っているユーザーは、公開後1年間に限り無償でアップグレード出来ると表明されていますので、Windows7にアップグレードされた方は最も適切な時期に最も適切な方法でWindows 10 にアップグレードしましょう。

(※2)註;
 http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/features
  

【2015/11/13追記】
VAIO VGC-LA70Bの、Windows7 からWindows 10 への上書きインストール方法は下記(※3)をご参照ください。

(※3)註;
http://omoitsukisimotsuke.blogspot.jp/2015/05/windows10.html









2014年12月6日土曜日

NEC VALUESTAR VN500/Jをリニューアルしました。

身内が主宰しているカルチャー教室で使っているVALUESTAR VN500/Jが、ここのところ調子が良くないと連絡があったため、診断のうえリニューアルしました。

《画像はクリックすると拡大します》

画像は嵌め込みです
N500/Jは、NECから2007年春にディスクトップ型新製品として発売されました。

モニター一体型と称され、この頃より各社から発売が相次ぎました

休憩時間にはDVDや地デジ(外付け)の鑑賞にも使用されています。

ここのところ動作が緩慢になった為ストレスが溜まると不評を買っているそうです。



では、分解してみましょう。

裏蓋のビスを全部外せば、裏蓋が取り外せて主な部品が露わになります。

CPUは、モバイル AMD Sempron プロセッサ 3400+(クロック1.80Ghz)です。

メモリは、PC2-5300の2枚挿しで計1Gbを装備しています。


Vista Home Premiumは登場して約7年が経過しシステムが肥大化しています。

Vistaが、現在でも軽快に動作するよう、以下の2点について強化します。

①CPUを、Turion 64 X2 TL-58(OEM版クロック1.90Ghz)に換装します。

②メモリを、PC2-5300の2枚挿しで計2Gbに増強します。


リニューアル後のエクスペリエンスインデックスを見てみましょう。

この値(※)なら、WEB上の1280×800のHD動画もスムーズに再生します。

CPUの2コアへの換装はパソコン全体の性能アップにつながり、体感上に於いても明らかに効果が認められます。

(※)註;グラフィックスの値は誤判定?



このマシーンは、分解もパーツの換装も極めて簡単です。もし、お使いのマシーンの動作に不満があるようでしたら取り組んでみてください。


【2015/01/07追記その1】
推奨したつもりはないのに新年早々「Windows7を買った」と連絡を受けましたので、データ移送時の負担を幾らかでも減らすべく上書きインストールに取り組んでみましたが、思った以上に大変でした。

Windows7の環境に変わるまでに約3時間、Updateに約2時間かかりました。

加えて、互換に関しレポートされた項目を是正するために1時間、計6時間を要する大イベントになりました。

エクスペリエンスインデックス上では余り変わりませんが、全体的に体感速度が早くなったことは確かです。



【2015/01/07追記その2】
エディター系のソフトは Microsoft Office 2000を経て2003を使っていた経緯があり2007は馴染まないとのことより、今回を機会に Office 2003を活かす方法を構築してみました。但し、Office 2003のサポート期間が終了していることを考慮して使用する必要があります。

《作業手順》
①既にインストール済みの Office 2007をアンインストールします。
②Office 2003を標準インストールします。
③改めて、Office 2007の中からOutlook のみカスタムインストールします。
⇒この際、上書きインストールではなく(新規)インストールを選択します。

以上により、Microsoft Word2003とMicrosoft Excel2003が、アイコンから通常起動できるようになり、且つ、メールは元の環境・ファイルを引き継ぎ、安全なMicrosoft Outlook 2007が使用できます。
・Office 2003とOffice 2007の両方を通常インストールすると使い勝手が悪くなります。
・認証は、個別に両方とも受ける必要があります。 

閉塞環境でOffice 2003を使用する分に於いては、これで何ら問題ありません。問題はWeb上やメールに添付されたWordファイルを開いたりメールに Wordファイルを添付する場合は安全上Office 2007を使用するしかありません。

Office 2007を使用しなければならない場面では、「全てのプログラム」内から「Microsoft Office」を開きます。

次に、「Microsoft Office」内から、例えばWordアイコンを開けば「構成」というルーチンを経て「Word2007」が起動します。

この方法ではOffice 2007の起動に数分間を要しますので、「Office 2003を優先したOffice環境の構築」と言えます。


【2019/11/02追記】
当機種は、Windows10用ディスプレイアダプターが用意されていないため
残念ながらWindows10の導入は出来ません。