2012年5月22日火曜日

藤の花は万葉の時代から親しまれていました。

今年は公園の藤棚は全くの不作です。花が付いていないものや、付いていても葉ばかり目立つのは何故でしょうか。そこで、少しでも華やかに開花した藤は見つからないものかと近郊を含め探索してみました。

《画像はクリックすると拡大します》

長峰公園や川崎城跡公園の藤棚が寂しい中で、ここ澤観音寺の藤だけは賑やかに咲き誇っていました。

ここは、藤の花ばかりではなく蓮の花や枝垂れざくら牡丹などが、次々に開花する、花の名所です。

また、澤観音寺と言えば金色の観音様が有名で、夕暮れ時ともなれば西日に反射しキラキラ輝く御姿を見ることができます。




藤棚の支えが物干し竿のような鉄棒で作られているのは愛嬌でしょうか。

鉄棒が目立たないよう一番眺めの良いところをアップで切り取ってみました。

藤の学名はWisteria floribundaだそうですが、これが本来の藤の姿ではないでしょうか。







ここからは、クヌギやら松の木やらの立ち木に巻きついている山藤(ヤマフジ)を何点か見てみましょう。

この藤は、運動公園の入り口近くの小川の畔で見つけました。華やかさこそありませんが懸命に咲いています。









この藤は、郊外の、田園の先の、森の中に咲いていました。

近くで観察したいと思いましたが道は見つからず、久しぶりに望遠でのショットになりました。

花の位置からすると、中くらいの高さの木に巻きついていて、てっぺん付近から顔だけ出している様に見えます。





この藤は郊外の平地で見つけました。一本の小さな立ち木に、巻きついているというより負ぶさって咲いていました。

藤も木も心なしか元気が無いように見えたのは残念です。

傍には、やはり元気の無いツツジが一本、ぽつんと咲いていました。






次は、木幡神社に程近い松林の大きな松の木に巻きついた藤の花です。

高さ15mはあろうかと思われる松の大木の、てっぺん付近まで巻きついている様子を、近くを通る度に、凄いなあと思っていました。

藤の花が鮮やかな紫色をしている期間は
ほんの少しです。あっと気が付いたら白く
変色しています。

今年こそはと狙っていた甲斐があって、やっと旬の姿を捕捉することができました。

昨年は、もっと色鮮やかだったような気がしますが、今年の花も、下から上まで房が付いていて壮観です。








締め括りに、矢板市ツツジまつりin長峰公園(その2)に掲載済のチビッコ広場の藤棚を再度アップします。

見るからに骨太の根元。豊かに広がった枝葉から垂れ下がった紫の花房。

房の数は少ないですが、ピンクのツツジとのコンビネーションが、とても印象的でした。










2012年5月17日木曜日

Windows8 を旧型PCに入れてみました。

次期OSであるWindows 8の Consumer Preview版が公開されていますので、旧型PCに導入する場合、どの程度の性能があれば実用になるのか、HITACHI法人向けPC8DG3とDELL個人向け5100Cを使ってテストしてみました。

PC8DG3

PC8DG3は2002年に法人向として発売されました。見掛けは華奢ですが、内容は質実剛健な作りとなっています。

知人から子供用に使えないだろうかと相談があり預かっている個体です。(Windows XP Professionalがキビキビ動きます)

CPUはPentium4(2.4GHz)、RAMは2枚ざしの計1Gb、DVI端子付ですから、一応、要件は満たしている(※1)筈です。

この個体に、予め作成したDVD(※2)を用いてWindows 8インストールしてみます。

インストール方法に、現行のOSと大きく変わったところはなく問題なく完了しました。



インストール用DVD




(※1) 註;  システム要件
  ・プロセッサ: 1 GHz 以上
  ・RAM:1 GB (32 ビット)以上
  ・HDDの空き容量:16Gb以上

(※2) 註; インストールDVDの作り方
  「windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/iso」から
   Windows 8 Consumer Preview版をダウンロードし、
   解凍後、DVDに書き込みます。(右は完成DVD)


起動してみると、動作が重く実用になりません。

では、CPUをPentiumD(2.8GHz)に換装したことでVISTAが快適に動作するようになった、2005年製DELL 5100Cを使ってWindows 8 Consumer Preview版の動作が重い理由を探ってみましょう。


5100C

CPUをPentiumD(2.8GHz)に換装済、RAMを今回のテストのために4枚ざし計4Gbに増強、勿論、DVI端子が付いています。

ニケのHDDを用意、簡単に交換できるよう写真のように外付でSATAケーブルと電源ケーブルをつなぎます。

一ケのHDDにVISTAを他の一ケにWindows 8を、それぞれインストールします。どちらも問題なく完了しました。

《参考情報》
折角の機会ですからVISTAで使用できる手持ちアプリケーションソフト14点についてWindows 8 にインストールを試みましたが、ConsumerPreview版ではB'sRecorderGOLD9 とOffice2000が弾かれてしまいました。







ニケのHDDを交互につないで、VISTAWindows 8 Consumer Preview版のエクスペリアインデックス及びタスクマネージャをチェックしてみました。

Ⅰ.エクスペリアインデックスの確認
     VISTA, Windows 8、それぞれのスコアは以下の通り、ほぼ同じ数値を示しており、OSの違いにより
  発生する誤差の範囲と思われます。

     CPUの一秒あたり計算能力     ⇒VISTAスコア4.7, Windows 8スコア4.5
     RAMの一秒あたりメモリ操作  ⇒VISTAスコア5.1, Windows 8スコア5.2
     グラフィックスのパフォーマンス  ⇒VISTAスコア3.1, Windows 8スコア3.1
     ゲーム用グラフィックス      ⇒VISTAスコア3.2, Windows 8スコア3.2
     HDDのデータ転送速度       ⇒VISTAスコア5.9, Windows 8スコア5.8

Ⅱ.タスクマネージャの確認
   ①VISTAのCPUの使用率は、起動後アイドリング状態にすると初めの5分くらいは最大で70%
       程度を示す時がありますが、その後は数%以下になり安定します。

   ②Windows 8は、起動後アイドリング状態にすると直ぐに70%を超す使用率を示し、その後は
      58%前後まで下がりますが、それ以下になることはありません。

Ⅲ.考察
  5100C この個体に限れば、Windows 8では、(アイドリング時にも動作する)プロセスタスクフォース
    CPU使用率が58%前後になっており単純計算では本来のミッションに使用できるのは残り約40%
    ということになります。(この個体は限々実使用に堪えられますが、非力なマシンではCPUの使用率が
    りとなり、実用にならないケースも考えられます)

2012年5月15日火曜日

次期OS(Windows8)を旧型PCに入れてみました。

次期OSであるWindows 8の Consumer Preview版が公開されていますので、どの程度の性能があれば実用になるのか、HITACHI法人向けPC8DG3とDELL個人向け5100Cを使ってテストしてみました。



PC8DG3は、2002年に法人向として発売されました。見掛けは華奢ですが、内容は質実剛健な作りとなっています。

知人から、子供用に使えないだろうかと相談があり預かっている個体です。

CPUはPentium4(2.4GHz)、RAMは2枚
ざしの計1Gb、DVI端子付ですから、一応要件は満たしている(※1)筈です。

この個体に、予め作成したDVD(※2)を使いWindows 8 をインストールしてみます。

インストール方法に、現行のOSと大きく変わったところはなく問題なく完了しました。



(※1)註;
《システム要件》
・プロセッサ: 1 GHz 以上
・RAM:1 GB (32 ビット) 
・ハード ディスクの空き領域: 16 GB

(※2)註;
《インストールDVDの作り方》
windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/iso」からWindows 8 Consumer Preview版をダウンロードし、
解凍後、DVDに書き込みます。(右は完成DVD)


動かしてみると、動作が重く実用になりません。



知人から預かっている2005年製DELL 5100Cをエージングテスト中ですので、これを使って理由を探ってみましょう。

CPUはPentiumD(2.8GHz)、RAMは今回のテストのために4枚ざし計4Gbに増強、勿論、DVI端子が付いています。

ニケのHDDを用意、簡単に交換できるよう写真のように外付でSATAケーブルと電源ケーブルを繋ぎます。

一ケのHDDにVISTAを他の一ケにWindows 8を、それぞれインストールします。どちらも問題なく完了しました。

VISTAで使用できる手持ちアプリケーションソフト14点についてWindows8にインストールを試みましたが、ConsumerPreview版ではB'sRecorderGOLD9 とOffice2000が弾かれてしまいました。




では、ニケのHDDを交互に入れ替えながら、Windows 8 Consumer Preview版の動作が旧型PCで重い理由を探ってみましょう。

Ⅰ.エクスペリア インデックスの確認
     VISTA, Windows 8、それぞれのスコアは以下の通り、ほぼ同じ数値を示しており、OSの違いにより
  発生する誤差の範囲と考えられます。
    
     CPUの一秒あたり計算能力     ⇒VISTAスコア4.7,   Windows 8スコア4.5
     RAMの一秒あたりメモリ操作  ⇒VISTAスコア5.1,   Windows 8スコア5.2
     グラフィックスのパフォーマンス  ⇒VISTAスコア3.1,   Windows 8スコア3.1
     ゲーム用グラフィックス      ⇒VISTAスコア3.2,   Windows 8スコア3.2
     HDDのデータ転送速度       ⇒VISTAスコア5.9,   Windows 8スコア5.8

Ⅱ.タスクマネジャーの確認
   ①VISTAのCPUの使用率は、起動後アイドリング状態にすると初めの5分くらいは最大で70%
     程度を示す時がありますが、その後は数パーセント前後で安定します。

  ②Windows 8は、起動後アイドリング状態にすると直ぐに70%を超す使用率を示し、その後は
      すぐに58%前後まで下がり安定しますが、それ以下にはなりません。

Ⅲ.考察
  5100C この個体に限れば、Windows 8ではCPUの使用率の58%前後をタスクフォースが消費して
     おり、単純計算では本来のミッションに使用できるのは残り約40%ということになります。 (当個体は
  実使用に堪えられますが、非力なマシンではCPUの使用率が高留まりとなり、実用にならないケース
  も予想されます)
  

2012年5月13日日曜日

矢板市ツツジまつり2012 in長峰公園(その2)。

ツツジまつりは、昨年は東日本大震災の影響で中止となったため2年ぶりに開催されたものです。今回は「震災復興」をテーマに「がんばれ福島物産展」を行うなど、例年にない多彩な催し物も行われているそうですが、その2では、お祭り広場はスキップして周辺のツツシを中心にレポートします。

《画像はクリックすると拡大します。》


これは、丘上から崖沿いに階段を降り切り、シンボルタワーを振り返った時の景色です。

ツツジや桜の木の中に、人工の造形物が驚くほど良くマッチしています。







ここは、お祭り広場に面した散歩道の一角です。

ツツジと言えば赤いものを思い出しますが、ピンクのもの白いものと多様です。

ツツジ畑の向こうに、ご用済の桜の木が二本、その向こうにツツジ林が広がります。







いつもの公園池へ行ってみましょう。彫刻と見紛う白い鳥が一羽、左の隅の岩の上にいます。

その白い鳥も先に見える赤いツツジも池面に映ると逆さに見えます。

白い鳥を良い位置で撮りたいと思い、ほんの少し動いたら、気配を察してか飛んで行ってしまいました。残念。


最後に一枚、チビッコ広場は絶対に外せません。

藤棚の藤は未だ満開ではありませんが、藤の花の紫とツツジの花のピンクは実に絶妙なバランスです。


























2012年5月12日土曜日

矢板市ツツジまつり2012 in長峰公園(その1)。

5月12日に、日本の都市公園100選に選ばれている長峰公園で「矢板市ツツジまつり2012」が盛大に開催されました。まつりの主役ツツジを主題に、公園を訪れた人たちで賑わう様子についても個人が特定されない範囲内でレポートしてみました。

《画像はクリックすると拡大します》



公園にはヤマツツジ約3千株のほか、シロリュウキュウツツジ、ヒラドツツジなど合わせて約5千株ものツツジがあるそうです。

先ずは、シンボルタワーへ向かう道から眺めて行きましょう。

この一本の白い花は、ピンク系の多いツツジの中で、とても目立ちました。




赤いツツジ群の向こうに、シンボルタワーが見えています。

単純な形をしていますが、その姿はワシントンDCを思いださせます。






シンボルタワー設置場所から、右側の階段を下りている人がいます。

このように一方が崖になっている通路(階段)は、この公園では、ここだけです。

ツツジの時期は、他の場所と差別化できる絶好の撮影スポットです。







シンボルタワー設置場所から左側の階段を少し下りたところで、お祭り広場を展望したものです。

大勢の人たちが群がっており、スピーカーからは女性の大きな声が聞こえています。

2012年5月2日水曜日

ディスクトップPC(DELL 5100C)を診断しました。

ここのところ、ちょい古パソコンが使えるようになるそうだとの風評が定着したようで、知人より2006年に購入したディスクトップパソコンを診て欲しいと持ち込まれましたので、診断と処方を試みてみました。


チップセットはIntel 945Gです。

無骨なスタイルが一般的なディスクトップパソコンの中にあって、形といい色といいこれは本当にシャンなパソコンです。

当機種は2005年9月にDELLから個人用途に発売されたもので、主要パーツの構成を自ら選べるBTO方式でした。

当個体は発売当時の高性能部品で構成されておりCPUはPentium4(3GHz)HT。HDDは250Gb、FDDに薄型DVDマルチ、DVI端子付のフル装備です。

症状は、ここ一年近く時々起動しないとか時々動作が緩慢になる等、要は不安定な状態が続いているとのこと。



メモリーは512Mbの4枚ざし計2Gbてす。

本体の蓋を開けてみましょう。工具が無くても、2アクションで簡単に外れます。

内部は全くと言ってよいほど隙間が無い窮屈な部品配置になっています。

世の中には、この機種より横幅が小さいものも存在しますが、装備性能を考慮すると驚異的なコンパクトサイズ(※)です。
(※)註; 実測値
横幅85mm×高さ308mm×奥行375mm

超コンパクト=超過密状態で、この超過密状態が、長期的に見れば動作を不安定にしている一因のようです。



①は前から、②は後からの空気取り込みポートです。

電源スイッチを押してみましょう。今回は取りあえず立ち上がります。

HDD健康診断ソフトを導入しチェックすると、HDD内の温度が54℃まで上昇し代替不能セクターが「しきい値」を超過しています。

即、不安定な理由はHDDの異常によるものと診断を下し、この際、容量を320GbのHDDに入れ替えることにしました。

左は、この機種の風の流れですが、過密な部品配置により本体内の空気が外へ排出され難いことも、HDDの動作温度に影響しているようです。



強制空冷の常としてファンやフィンに塵埃が付着しますので、空気が通る部位を定期的にクリーニングするメンテナンスは必要ですが、交換したHDDの製造時期が2008年になっていることから既に一度交換されていることになり、当個体は、ほぼ三年の周期でHDDが故障していることになります。

《処方》
風の通る部位を丁寧にクリーニングしたうえ、でき得る現実的な対策として電源ユニットに付いている冷却ファンの向きを逆方向にし本体内の空気を外部へ追い出す(吸い出す)ことにしました。これにより、現在のところはHDDの温度が50℃を超えることは無くなりました。

性能向上策として、TDPが約10W上がりますが、CPUをDual- coreタイプPentiumD(2.8GHz)に交換
しました。一時的にVISTAをインストールしエクスペリエンスインデックスを確認してみると、CPUの一秒当たりの計算能力が、スコア4.7を示しており一般家庭用として十分な性能です。





【2013/09/24追記】

知人より、「夏場にHDDの温度が52℃を超える」との連絡を受け調べましたところ筐体内の排気が未だ十分ではないとの結論に至りました。買い替えの意思は無いことより以下2点の荒療治を行いました

①不要になった外付けMOからドライブを取り外し代わりに
  5100CのHDDを入れて、HDDをPC外へ避難させます。
  ⇒電源ケーブルとSATAケーブルを延長します。

②DVI端子カードを取り外し、(グラボ)nvidia GT 610に交換
  します。










エクスペリアインデックスは右の通りです。

グラボの性能が全般に効いてきますので、PentiumDでも体感速度が大幅に向上します。

外付ブルーレイの再生と外付地上デジタル放送の視聴/ムーブが可能になります。


必要最少限の出費で済みましたので、VISTAのサポート終了まで使い切っていただきましょう。