2020年8月20日木曜日

VAIOをWindows7からWindows10にアップデートするとDVDが再生できなくなる事象の対応策を伝授します。

友人から、VAIOノートパソコンVPCCB19FJをWindows7からWindows10へアップデート
したらBD/DVDソフトが使えなくなったと支援を求められましたので診断しました。ネット
上にも同じ情報が散見されますが、無料ソフトの紹介程度しか策は示されていません。

《画像はクリックすると拡大します》      

VAIO VPCCB19FJは、2011年の
2月発売されたモデルですが、
Windows10へのアップグレード
対応機種ではないようです。

西欧のアンティークな陶磁器

彷彿させるデザインは、卓上
装飾用としても末永く留め置き
たい風格を備えています 

 
  SONY製品に限らず、Windows10に
  公式に対応されていない製品であっ
  ても何ら問題なく動作している例は
  多々あります。

  本機についても、簡易チェック
では
  「BDかDVDの再生時に画像がない
   不具合」以外の問題点は皆無と診断
   しました。


《検証》
・OSと其れ以外を切り分けるためWindows10を別のHDDにクリーンインストールし、
 PowerDVDを導入してみるも事象(音声は出るが画像が出ない)は改善しません。

・WinDVDでも状況は同じですが、無料のVLCプレーヤーやGOMプレーヤーは正常に
 動作します。本機をWindows10にアップグレードしたことが要因と判断しました。

・以上のことからは幾ら考えても原因が判らないため、面倒ですがリカバリー領域
 使って一旦Windows7に戻し、改めて(ISOイメージのDVDを使って)Windows10
    アップグレードインストールし、移行過程をチェックしてみました。

・すると、アップグレードインストールは何のトラブルも無く完了しましたが、通常、
 Windows10の初起動時にはWindows7のグラフィックドライバーが引き継がれて
 いる筈なのに、Microsoft基本ディスプレイアダプターで動作していました。

 ・やがて、グラフィックドライバーの自動検索が始まりWindows10の汎用 Radeon 
   HD 7400M(クリーンインストール同じもの)がインストー されました。
 ⇒つまり、Windows10にアップグレードされた本機はVPCCB19FJ用にカスタマイズ
   されたドライバーで動作 していたのでなかったことが判明しました

   ・そこで、改めて画面を仔細に観察すると、明るさの調整がスムースに出来ないのと
 丁寧に調整しても適切なコントラストが得られ難いことが判りました。
    ⇒Windous10上で動作するVpccb19FJ用のカスタムグラフィックドライバーを導入
  できれば、DVDの再生不具合も含め解決するのではないかと診たてました。

《対応策》
SONY HPの中にVPCCB19Fjなどの
Windows8用AMD HD 6370Mが用意
されています(※1)

Windows10上で、このドライバーを
インストールすると、Power DVDが
正常に動作するようになりました。




  
  (※1)註;
   https://www.sony.jp/support/vaio/download/EP0000600922.html

なお、Windows7の環境時にVAIO UpdateによるBIOSの更新が済んでいない個体は、
この際BIOSのUpdateをお奨めします。USB端子の機能がグラフィックドライバーの
表示関係しているようで、SONYではUpdateを推奨(※2)しています。

(※2)註;
  https://www.sony.jp/support/vaio/download/EP0000600372.html

《追記》
  この機種以外でも同じ原因・事象のものが有るのではないでしょうか。
  お役に立てれば幸いです。

《余談》
・ノートパソコンが世に出た頃は、輝度と音量を物理的に調整できるコントロール
 ボリュームが付いていましたが、いつの間にかキーボードからコントロールす
 方式が一般的になりました。

・このことが、ノートパソコンWindows10をクリーンインストールした際に

 「輝度をコントロール出来ない不都合」を生む結果になっています。そんな訳で
    アップグレードインストールはWindows10への適切な移行手段と言えます。


【関連情報】
omoitsukisimotsuke.blogspot.com/2020/10/vaio-vpc-l14ahjwindows10.html