2017年11月12日日曜日

晩秋の木幡神社を参詣しました。


お正月は、もうすぐです。年初以来、久しぶりに国の重要文化財である木幡神社を参詣し鎮守の杜の神様に今日までの無病息災の報告と感謝の気持ちを伝えてきました。

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冠木門の傍、鈴なりに熟した柿の実が今にも地面に届きそうです。

じっと観ていたら見知らぬ男性から 「甘柿かねー」と問われました。

「甘柿ならカラスの餌食になったでしょうよ」と応じましたが・・・・・
冠木門から、あの大鳥居まで表参道は200m前後あるでしょうか。

道幅は約20m、左側が主に杉で右側が主に檜で構成された並木道は、車両は通れません。

静寂な空間を我ひとり、雑念を引きずりながら黙々と歩みます。


大鳥居の先、石段の頂点に朱色に塗装された楼門が見えます。

楼門の右に、国の重要文化財である証の標札が立っています。

楼門は、この位置この角度からのショットベストでしょう。




鎮守の神様が鎮座まします本殿には厳かな雰囲気が漂っています。

こちらにも国の重要文化財である証の標札が立っています。

扉が開いていますので失礼して、ちょっと中を覗いてみましょう。


ここは神様の御前で、お祓いなどの儀式が摂り行われます。

神額には地域内の神社の神様を集めて祭った神社を意味する、塩谷惣社大明神と記載されています。

今にも太鼓と笛の音が響き、白装束の神主が現れそうな臨場感です。
神社を一周する習わしには諸説ありますが、無難な反時計回りで周回しましょう。

ここから本殿の裏側を通って、正面へ戻ってくる順路になります。

本殿の右奥からは楼門の他に神輿舎と鉄燈籠が見えています。
裏側は、基礎石を円錐形に積み上げ建屋側を基礎石の形に合わせた独特の建築手法です。

文化庁の調査では、鎌倉時代に建立されて以降、改築・改修された痕跡は無いようです。

平坦な敷地なのに何故このような面倒な構造にしたのでしょうか。

本殿の左奥からは楼門の他に手水舎が見えています。

ここからは右手方向に神社の行事や事務を司る社務所も見えます。





神様に由来する建造物群の中で唯一、現世の生活感が漂う建物です。

折角ですから、社務所の後ろ(裏側)も拝見させていただきましょう。







稲荷大明神と染められた旗を設らえた小さな神社と、石造りの立派な蔵が建っています。

ここ迄で、木幡神社を知らない人にも主要建造物の位置関係が概ね解ったことでしょう。





その先に、気を付けていないと見過ごしそうな裏参道があります。

ここから一般道へ出られますので、石段を下りてみましょう。
公道に面し木幡神社の出入り口を示す冠木門が立っています。

ここからの出入りは少ないのでしょう。石段に苔が生しています。 


さて、境内へ戻って、楼門から、大鳥居と表参道を見おろしてみましょう。

暫し、全ての雑念が消えて、恐れ多くも神様になったような気分になります。









来る新しい年2018年の初詣にも、また新たな気持ちで参詣することにいたしましょう。未だ一度も木幡神社を訪れたことがない「あなた」、先ずは来年の初詣に是非お越しください。
きっと、良い年になりますよ。



【2017/11/22追記】

後日撮影した本殿の全体像が解る画像を追加します。本殿の内部は前後2室に分かれ、それぞれの上に屋根が乗っている(切妻の建物が前後に二棟並ぶ)八幡造(※)呼ばれる建築様式です。



本殿の右斜め方向から撮影した画像です。

前方の拝殿よりも後方の神殿の方が明らかに目立っています。







本殿の左斜め方向から撮影した画像です。

渡り廊下は、本文で紹介しました社務所との連絡通路です。
本殿と社務所間の渡り廊下から後方の建物を撮影した画像です。

木部は全て朱色に塗装され、入り口は金色の神社紋が入った「扉」で閉ざされています。









(※)註;
文献に因れば、八幡造(はちまんづくり)は建物が前後に連結されているのが特徴で、それぞれを前殿(まえどの)・後殿(うしろどの)と称し、中央を相の間(あいのま)と呼び、(一般的には拝殿と神殿で通じると思われますが)両殿を合わせて本殿の扱いだそうです。





【2019/10/22追記】


木幡神社が天皇ご即位礼正殿の儀を迎え奉祝モードになっていますので、取り挙げています。

閲覧いただければ幸いです。


https://omoitsukisimotsuke.blogspot.com/2019/10/blog-post.html


【2019/12/02追記】

今更ですが紅葉が最盛期の木幡神社の素晴らしさに気が付きましたので、改めて取り上げ挙げてみました。

https://omoitsukisimotsuke.blogspot.com/2019/12/blog-post.html

















2017年11月8日水曜日

GEのE1410SWとRIKOHのCX4を撮り比べてみた。

晩秋の気配が漂う今日この頃ですが、国の重要文化財に指定されている木幡神社を訪れ、米国のGEグループが手掛けたE1410SWと国内メーカー製RIKOH CX4を撮り比べてみました。

画像はクリックすると拡大します

GE E1410SWは、2011年に発売されました。当個体は全身くまなくゴールド色の煌びやかなテイストです。

14.4メガピクセルC MOSセンサーに光学10ズームを搭載、当時の国内メーカー同等品に近いモデルです。

GEデジカメ事業は既に日本から撤退しているため、当個体はメモリアル機材として確保しているものです。

RIKOH CX4は国内マーケットを対象に開発されたCXシリーズ代目として2010年後期に発売されました。

10メガピクセルの裏面照射C MOSセンサーに光学10.1ズームが搭載された、E1410SWに近い仕様です。



撮影サンプルは、ど画像も焦点距離28mm、オートモードです。

いつもは鳥居から参詣するのですが、今回は参道の入り口の冠木門から入ります。

先ずは、GEE1410SWで冠木門と参道を撮影してみましょう。



次に、RIKOHCX4で同じ場所を撮影してみました。

尚、参道は車の通行が禁止されています。車は参道の両側に設けられた一方通行路を利用します。



参道から一般道路を横切る先に赤い大鳥居があり、ここが神社の表玄関に当たります。

先ずは、
GEE1410SW撮影してみましょう。




次に、RIKOHCX4で同じ場所から同じところを撮影しました。

画角が微妙に異なるのはレポーターの腕前が未熟なせいです。








大鳥居を潜ると石段の先に朱色の楼門が見えます。

先ずはGEE1410SW撮影してみましょう。









続いて、RIKOH CX4で同じ場所を撮影してみました。

風の流れや雲の動きで雰囲気に微妙な違いが生じています。








最後に本殿です。古典的なシンメトリック造形ですが、とても美しい建物です。

先ずはGEE1410SW撮影してみましょう。








この後、境内を一回りした帰り掛けにRIKOH CX4撮影しました。

この間隙に扉が開けられたようで、本殿内が見えています。










何れの検体にも個体差がありますので甲乙は述べませんが、GEの E1410SWの画質が国内メーカー品に比べ特に劣っているようには見えません。GEの撤退は、2010年ごろを境に日本のコンデジ市場が縮小に転じたことが少なからず影響したのではないでしょうか。


【追記】
  本殿を左右から撮影してみました。

先ず、GEE1410SW本殿の右斜側から撮影したものです。












次に、RIKOHCX4本殿の左斜側から撮影したものです。