2012年1月31日火曜日

談合現場を押さえました。

冬は、市の「水辺景観10選」のひとつである倉掛湧き水池が絶景だと風の便りがあり出掛けてみました。
旧日光北街道を経て倉掛へ入って間もなくのこと、何気なく見上げた土手の上にピンク色の怪しい物体が目に止まりましので、こちらの方を先にレポートしてみましょう。


つい見過ごしてしまうところですが、ふと、振り返った時に見える姿です。

それは、赤いマントのようなものを着た人形のように見えます。










土手の上に上がってみると鬱蒼とした森の中に古い神社があり、その近くの林に石で作られた沢山の地蔵様や観音様や布袋様なとが、輪になっていました。

それは、まるで赤いマントの地蔵様が説法しているようでもあり皆で談合しているようでもありました。

少し角度を変えて見てみましょう。





日光の化け地蔵のように長々と続くもの、横とか縦とかに整列しているものは、あちこちで見られます。

このように皆で意思の疎通を図っているかのように見えるものは、珍しいのでは
ないでしょうか。





最後に、不思議な枝振りをした木の向こう側に見える古い神社にも、少しだけ触れておきましょう。

近くまで行ってみましたが、人気が全く感じられず、いわゆる廃神社と呼ばれるものではないでししょうか。

そうそう、マントを着ている地蔵様と毛糸の帽子を被っている布袋様にはミカンが供えられており、近くの誰かに気遣われている様子が窺えました。

2012年1月21日土曜日

矢板の中心部に初雪が降りました。

20日から21日にかけて市内の中心部に初雪が舞いました。実のところは初雪なのか不明ですが、一応、この冬一番目の雪のようだと勝手に認知、ここでは、これを初雪と呼ぶことにしました。

市内には幾つかの公共施設がありますが、雪を被った時の風情は如何なるものかと好奇心が湧いた為、21日の朝方、降りしきる雪の中、取り敢えず思いついた場所へとカメラを持って出掛けてみました。

写真は、クリックすると拡大します。

先ずは一番近い所で様子を見ることにし、JR矢板駅前に行ってみました。

矢板市発行「市民力かわら版」によれば、市から委託された矢板まちづくり研究所の人達を中心に、毎年、年末から正月にかけ華やかにライトアップされる、「駅前
イルミネーション」の設置ポイントです。

典型的な日の丸構図ですが、雪化粧した植え込を従え直立不動でたたずむ美しい樹木、その影が路面に映った、この方向からの画像がベストショットでした。



次は行政の要、市役所本館です。老朽化しているようですが、他では余り見られないノスタルジックで風格ある建物です。

3.11大震災発生時には、ここを司令塔にして様々な情報の発信と復興の指示が発せられたことは、まだまだ記憶に新しいところです。

広場に積もった雪は5ミリにも満たない量でしたが、撮影時には画像上でも認められるほど盛んに降っていました。



三番目は市街地から少し離れている運動公園です。

ここには、起伏に富んだ広大な丘陵地を巧みに活かして、サッカー場、陸上競技場、市民プール、野球場など、大規模な野外施設が集中しています。

これらは何れも雪の風景写真には器が大き過ぎ、詰まるところ雪景色が最も映えるポイントは、市民プールに隣接している、この休憩所でした。


今回の最後は、帰り道に訪れた市が運営する城の湯温泉センターです。

ここに温泉が出たと聞いた時、温泉って、そんな簡単に掘り当てることが出来るのかと驚いた記憶があります。

3.11大震災発生時には多くの地域で水道が長期に止まった為、市では対象地域住民に温泉を無料で開放しました。

建物自体が暖かいのか、屋根には雪は僅かしか積もっていませんでした。

2012年1月12日木曜日

コンパクトデジタルカメラの行く末は?

テレビのアンテナ系コネクターを買うため最寄の大型家電量販店を訪れた際に、ふとカメラ売り場を覗いてみて驚きました。何と、この売り場ではコンバクトデジタルカメラの9割が一万円を切っており二万円に届くものは見つかりませんでした。

コンパクトデシタルカメラの歩んで来た道を振り返り、今後の行く末を占ってみましょう。


これはCANONから2000年に発売されたIXYデジタル一号機PC1001で、画素数は210万画素でしたが、七万円前後と高価でした。

スタイルは現在のものと余り変わりませんが、フィルムカメラの名残か液晶の他、光学ファインダーも付いていました。

この頃よりコンパクトデジタルカメラは家電なみのサイクルで、目まぐるしく新製品が投入されるようになりました。




これは、カシオ計算機から2006年に発売されたEX-S600で、600万画素のCCDを搭載していました。

ボディは16.1mmの超薄型で、繰り出し時のレンズ鏡胴は3段と美しく、外装の前面には手間のかかる装飾が施され、当時の高性能デジタルカメラは高くて当たり前でした。




これは同じ時期に発売されたカシオ計算機製のエントリーモデルEX-Z60です。

外装が簡素化され機能の一部が省かれているものの、確か四万円前後だったと記憶しています。









これはPanasonicから2009年に発売されたDMC-FX60で、画素数は驚きの1210万画素でした。

撮影した画像を例え六分の一にトリミングしても、WEBで取り扱う分には必要かつ十分な解像度が得られます。

このカメラは、三万七千円前後でしたが、スタイリッシュで軽量コンパクトなせいか女性に人気がありました。



その後、コンパクトデジタルカメラは、2010年には1400万画素、2011年には1600万画素へと高画素化が進みましたが、市場価格は下がり続けているようです。

そんな中で、昨年末に携帯電話機をスマートフォンに切り替えた娘が、デジタルカメラでは電話もメールもできないが、スマートフォンなら、加えてハイビジョン動画と十分な画質の写真が撮れると言います。

一般に、スマートフォンの800万から1,000万画素のCCDから切り出したデジタル望遠画像でも是とされる現実は、コンパクトデジタルカメラの今後にとっては一部の高級機を除き厳しいものがあるようです。

2012年1月6日金曜日

鎮守の森の由緒ある神社を紹介します。

栃木県には日光東照宮や二荒神社など有名な神社が数多く存在しますので、ここで紹介します木幡神社を知る人は少ないと思われますが、この神社の楼門と本殿は何れも室町時代に建立されたもので、国の重要文化財に指定されています。

参道から順を追って歩いてみましょう。


ここが参道の入り口です。

木造の門をくぐり杉並木に挟まれた参道を過ぎると朱色に塗られた木造の鳥居があります。

鳥居を斜め横から見上げながら、ここで、この神社の由緒を、ざっと紹介させていただきます。

延暦年間(782~806)に坂上田村麻呂が東夷東征に於いて勝利した際、京都府宇治市にある許波多(こはた)神社を勧請したことから木幡(きばた)神社が創建されたと伝えられています。

現在の楼門と本殿は、室町時代の中期に建立されたものです。


鳥居の先の、石段を登り詰めたところに朱塗りの楼門があります。

三間一戸, 銅板葺き, 八脚楼門は、室町時代に見られる建築の特徴とされ、国の重要文化財に指定されています。

楼門を通り抜けると境内の最奥部に本殿があります。

三間社流造り、銅板葺きで、楼門と同じく室町時代に造営された建物とされ、国の重要文化財に指定されています。








尚、この神社には、上記の国指定の重要文化財の外に、栃木県指定の重要文化財や矢板市指定の重要文化物など多数の文化財が保管されています。

2012年1月3日火曜日

十朱幸代さんのドラマに使用されたカメラ。

十朱幸代さんが出演されたテレビドラマは数多あります。その中にカメラファンには忘れられない一本が、2002年に日本テレビ系で放映された松本清張原作の「事故」です。

ストーリーは交通事故に見せかけた事件もので、十朱幸代さんは私立探偵事務所の所長という役柄から、望遠レンズを装着したカメラを携行し探査・撮影している場面が頻繁に登場します。

これは、小道具として使用されたカメラCANON製EOS55です。1995年に発売され2000年まで販売された、ミドルクラスのフィルム式オートフォーカス一眼レフです。

ドラマは、このカメラの販売終了から2年後に放映されていますので、採用機材として適切なタイミングだったのでしょう。

特筆すべきは、番組スタッフは明らかに十朱さんを意識し、ブラックではなく額から肩と首にかけパール色のクロームに覆われたボディを選んだと思われることです。

このパール色のカメラは白日の太陽光の下でも夜の淡い光の中でも美しい女探偵所長と良くマッチし、所長の行く先々で物語の展開に重要な役割を担いました。

このカメラには多くのダイヤルやレバーが付いていますが、これにより基本機能の設定ポジションが一目瞭然でした。

また、オートフォーカス操作時に視線入力によるピント合わせができ、レンズ内の超音波モーターが高速かつ無音で動作するなど、高度な技術を搭載していました。
ところで、これもCANON製でEOS55と重なった時期に販売され、しかも額から肩と首にかけ銀色に覆われていました。

このカメラでは駄目だったのでしょうか。

このカメラは、爆発的ヒットとなったEOS Kissの三代目半に当たり、軽くてコンパ
クトで取り回しは楽です。

答えはNOです。EOS55との格の違いは歴然であり探偵所長の使う道具には相応しくありません。


EOS55は、現時点ではクラシックカメラの範疇には入りませんが、ドラマの中でキラリと光る存在感を見せつけてくれた姿に愛着を感じ今も手許に置いています。