テレビのアンテナ系コネクターを買うため最寄の大型家電量販店を訪れた際に、ふとカメラ売り場を覗いてみて驚きました。何と、この売り場ではコンバクトデジタルカメラの9割が一万円を切っており二万円に届くものは見つかりませんでした。
コンパクトデシタルカメラの歩んで来た道を振り返り、今後の行く末を占ってみましょう。
これはCANONから2000年に発売されたIXYデジタル一号機PC1001で、画素数は210万画素でしたが、七万円前後と高価でした。
スタイルは現在のものと余り変わりませんが、フィルムカメラの名残か液晶の他、光学ファインダーも付いていました。
この頃よりコンパクトデジタルカメラは家電なみのサイクルで、目まぐるしく新製品が投入されるようになりました。
これは、カシオ計算機から2006年に発売されたEX-S600で、600万画素のCCDを搭載していました。
ボディは16.1mmの超薄型で、繰り出し時のレンズ鏡胴は3段と美しく、外装の前面には手間のかかる装飾が施され、当時の高性能デジタルカメラは高くて当たり前でした。
これは同じ時期に発売されたカシオ計算機製のエントリーモデルEX-Z60です。
外装が簡素化され機能の一部が省かれているものの、確か四万円前後だったと記憶しています。
これはPanasonicから2009年に発売されたDMC-FX60で、画素数は驚きの1210万画素でした。
撮影した画像を例え六分の一にトリミングしても、WEBで取り扱う分には必要かつ十分な解像度が得られます。
このカメラは、三万七千円前後でしたが、スタイリッシュで軽量コンパクトなせいか女性に人気がありました。
その後、コンパクトデジタルカメラは、2010年には1400万画素、2011年には1600万画素へと高画素化が進みましたが、市場価格は下がり続けているようです。
そんな中で、昨年末に携帯電話機をスマートフォンに切り替えた娘が、デジタルカメラでは電話もメールもできないが、スマートフォンなら、加えてハイビジョン動画と十分な画質の写真が撮れると言います。
一般に、スマートフォンの800万から1,000万画素のCCDから切り出したデジタル望遠画像でも是とされる現実は、コンパクトデジタルカメラの今後にとっては一部の高級機を除き厳しいものがあるようです。
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